〝大分魂〟発揮ならず…。水泳の世界選手権15日目(28日、マリンメッセ福岡)、競泳男子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、渡辺一平(26=トヨタ自動車)が2分8秒78で6位。前半の100メートルを2位で折り返すも、後半に失速してメダルは逃した。

 同種目の元世界記録保持者は、常に頂点を見据えて練習に励んできた。その中で刺激を受けたのは、故郷・大分勢の活躍ぶりだった。3月の第5回WBCでは同郷の甲斐拓也捕手(ソフトバンク)、源田壮亮内野手(西武)が世界一奪取に大きく貢献。渡辺は「大分出身の方々の活躍は、大分出身というだけで身近に感じられる。WBCでも源田選手が骨折をしてもというところも感銘を受ける部分があった」と振り返る。

 野球以外でも27日(日本時間28日)に行われたフェンシングの世界選手権女子サーブルで江村美咲(立飛ホールディングス)が男女を通じて日本勢初となる2連覇を達成。さまざまな競技で大分勢が名をとどろかせている。渡辺は同郷のスターに続くことができなかったが、九州での一戦に「多くの方に応援に来ていただいた。家族、友人などいろんな人から連絡をいただいた」と感謝の言葉を述べた。

 今大会は渡辺にとって4年ぶりの代表戦。復活の兆しが見えた一方で、覃海洋(中国)が平泳ぎ3冠を達成。200メートルでは世界新記録を樹立するなど、世界との差を痛感した。「もっと頑張らなきゃなと思うし、努力が足りないのかなと思う。詰めの甘さを感じた。地力のなさを見せつけられた」と悔しさをにじませた。

 パリ五輪までは約1年。大分のプライドを示すためには、この敗戦を次に生かすしかない。