最高峰の舞台に帰ってきた――。水泳の世界選手権15日目(28日、マリンメッセ福岡)、競泳女子50メートルバタフライ準決勝が行われ、池江璃花子(23=横浜ゴム)が25秒72の全体5位で決勝にコマを進めた。
課題のスタートに改善の兆しが見えている。27日の100メートル自由形で準決勝敗退後には「どんなに工夫して研究しても、何が良くないのかまだ分かっていない」と語っていたが、この日は欧州グランプリ(GP)でともに戦った選手のスタートを参考に、上半身の動きなどを修正。「水中映像とか見ながら『こういうふうに打てばいいんだ』というのを少し研究した」と明かした。
予選、準決勝はともにサラ・ショーストム(スウェーデン)と隣のレーンで泳いだ。池江に白血病が発覚した2019年世界選手権時には表彰台で「NEVER GIVE UP(あきめないで)」と記して鼓舞。そんな親友との対決に「気合はめちゃくちゃ入りましたね(笑い)。予選から隣で泳げるのは、私にとって大きい」と刺激を受けた。
今大会の目標であった決勝進出はクリア。「この日のために頑張ってきた。ここで決勝に残らなかったら、ずっと言っていた『自分が世界に戻ってきた』ということを証明できないと思っていた」と率直な思いを吐露した一方で、視線は早くも前を向いていた。
「他の選手はメダルを狙っていたりとかすると思うけど、自分はとりあえず決勝に残れた。それで別に満足するわけではないが、その先を見据えた50レースをして、国際大会の決勝の舞台を経験するということを次に生かせるようなレースをできたら」
白血病の発症から4年5か月あまり。どん底を味わった〝水の申し子〟に希望の光が灯った。












