DDT23日の東京・両国国技館大会で、新日本プロレスのエル・デスペラードが、因縁の〝カリスマ〟佐々木大輔(37)とのシングルマッチを制した。

 昨年12月にタッグマッチで初対決した両者が、初めての一騎打ち。勝者にテキーラ1年分がかけられた「ドラマティック・ドリームマッチ」は、試合前にデスペラードが赤いバラの花束を渡し、佐々木とがっちり握手してからゴングが鳴った。

 序盤から互いに小技を連発してのばかし合い。デスペラードはドロップキックを佐々木の左ヒザに叩き込んだ。そこから左ヒザに集中攻撃し、場外戦でも鉄柱に巻いて絞り上げた。さらに強烈なインディアンデスロックで締め上げると、観衆から何と「ササキコール」が上がった。

 佐々木はDDTで逆襲。フィッシャーマンズスクリューで叩きつけた。デスペラードはペディグリーを切り返してストレッチマフラーホールドだが、佐々木は場外で対戦相手から贈られたバラの花束で殴りつけた。さらにデスペラードのトペをイスで迎撃。イスに座らせたデスペラードめがけて、コーナー上段からダイビングエルボーアタックを発射した。

 リングに戻ったデスペラードにも、ダイブエルボーからクロスフェースロック、ペディグリーだ。ここからストレッチマフラーホールド、ヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)とクロスフェースの掛け合いになった。終盤は激しい大技の応酬から、デスペラードがフェースロックを切り返し、ドラゴンスクリューから左ヒザに必殺のヌメロ・ドス。粘る佐々木をギブアップさせて、大激闘に終止符を打った。

試合後、テキーラで乾杯する佐々木(右)とデスペラード
試合後、テキーラで乾杯する佐々木(右)とデスペラード

 デスペラードは「勝ったから言うけれど、楽しかった。次はどちらが『楽しかった』って言いますかね」と再戦を示唆。佐々木も「何だか知らないけど、感動して泣きそう。お前んとこ(新日本)はドアを閉めるかもしれないが、お前んとこの合鍵は持っている。いつでも開けて、不法侵入してやる」とアウェーでの再会を誓った。最後はテキーラの瓶を傾けて〝乾杯〟した。

 リングを下りたデスペラードは、テキーラ1年分の使い道について「新日本側とDDTさん側、(提供の)メキシコ観光さんがOKなら、半分はイベントで使い、半分は空き瓶に俺と佐々木さんのサインを入れて販売する。その売り上げは全部、高山(善廣)さんと大谷(晋二郎)さんに寄付します」と表明。頸椎完全損傷で治療中の高山と、頚髄損傷でリハビリ中の大谷のサポートに充てたいという。