ロシアの元棒高跳び選手エレーナ・イシンバエワさん(41)の発言にスポーツ大臣が怒りのコメントを出した。ロシア国営通信社RIAノーボスチが19日、報じた。

 イシンバエワさんは先日、SNSで「ロシアではスポーツクラブに所属します。スポーツにおける傑出した功績に対して高い賞と称号を授与されました。2018年までロシア軍のスポーツクラブCSKAに所属していましたが、軍に仕えたことはなく、軍の階級は名目上のものです」と訴えた。

 ロシアのスポーツ大臣オレグ・マティツィン氏はこの書き込みに反応。19日、RIAノーボスチ通信に「祖国を愛する人はみな、そのような発言に対して否定的な態度をとる。自国で起きている出来事に対して、軍の階級や市民権をこのように扱うことは容認できない」とコメントを出した。

 イシンバエワさんは、スペインに移住したことでロシアメディアからバッシングを受けている。ウクライナ侵攻で、スペインはウクライナを支援し、ロシアを非難しているからだ。しかも、イシンバエワさんはロシア軍のスポーツクラブ「CSKA」に所属し、五輪で金メダル2個を獲得するなど活躍。2015年にセルゲイ・ショイグ国防相から少佐の階級を授与されていた。そのためロシアメディアから「少佐がウクライナ侵攻中、敵国スペインで平和に暮らすのはいかがなものか」と批判されているのだ。