ロシアの元棒高跳び選手エレーナ・イシンバエワさん(41)がスペインに別荘2軒とペントハウス1軒、計4億6800万円の資産を築いていたことが分かった。ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の関連団体が調べたとして、東欧メディア「ラジオ・スヴォボダ」が17日、報じた。

 イシンバエワさんがスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に住んでいるという情報をスペインメディアが先日、報じて物議をかもした。イシンバエワさんは金メダルを2回獲得した世界的アスリートである一方で、選手時代から親プーチン派としてスポーツ選手などからなる「プーチン・チーム」と呼ばれる社会活動を行ってきた。統一ロシア党のメンバーで、国防省の職員としてロシア軍の少佐でもある。

 そのイシンバエワさんがスペインに居住している上、資産を形成しているというのが問題になっている。スペインはウクライナ侵攻においてウクライナを強く支持し、戦車などを供与し続けている国だからだ。

 ラジオ・スヴォボダによると、イシンバエワさんは2018年に2階建てでプール付きのペントハウスを100万ユーロで購入。22年に別荘2軒を200万ユーロで購入。計4億6800万円の資産とみられる。

 ナワリヌイ氏の関係者らは「プーチン大統領の権力掌握を長年支援した人がヨーロッパで平和に暮らすことを許してはなりません。普通の議員であろうと、宣伝活動家であろうと、オリンピックチャンピオンであろうと、黙っていることはできないでしょう」として、イシンバエワさんの滞在許可の取り消しと国外追放を求めてスペイン当局に訴える予定。

 反体制派指導者ナワリヌイ氏はクレムリンの意向で現在、収監されている。