【取材の裏側 現場ノート】全日本プロレスの〝大型ルーキー〟安齊勇馬(24)の評価がさらに高まっている。

 昨年9月のデビューから世界最強タッグ決定リーグ、チャンピオン・カーニバルと歴史と伝統のリーグ戦に抜てきされ、6月17日の大田区大会では当時の3冠ヘビー級王者・永田裕志への挑戦を実現させた。

 最年少戴冠記録、デビュー最短戴冠記録の樹立は果たせなかったものの、会場を包んだ大「安齊コール」は観客からの期待の表れと言っていい。ファンだけではない。2度の対戦機会があった新日本プロレスの内藤哲也からは「さあ、この続きやる? やらない? 安齊選手に任せるよ」と異例のメッセージを送られており、業界トップ選手も気にかける存在であるのは確かだろう。

 しかも、天は二物どころか三物を与えたようだ。端正なマスクからわかるが、とにかくモテる。中大レスリング部の先輩で、安齊をスカウトした〝暴走男〟諏訪魔は明かす。

「新人をスポンサーさんとの食事会に連れて行くことがあるんだけど、あいつだけ別格。さわやかスマイルで、男女問わず魅力があるんだろうね。飲み屋に行ってもそう。女の子がすぐにほれちゃうんだ。俺が新人の時とは雲泥の差だよ…」

 やや嫉妬交じりな部分もあるのか「あいつは自分でも自覚してるだろうな」と付け足すことを忘れなかった。

 諏訪魔が主宰する子供たちを対象としたレスリングクラブで、安齊に臨時コーチを頼んだ時のこと。「説明がわかりやすくて、教えるのがうまいんだよ。子供たちも『安齊先生! 安齊先生!』ってね。相手の目を見て話すから、子供たちの心に響くんだろうな。かなわないよ…」と諏訪魔は脱帽したという。周囲を引きつける天性のものを持っている。

 現在、安齊は「左上腕三頭筋断裂」のため欠場中で、8日の横浜大会で復帰予定。今夏はノアのリーグ戦「N―1 VICTORY」(8月6日、横浜で開幕)出場も決まっており、ますます注目を集めそうだ。