阪神が6月30日の巨人戦(東京ドーム)に1―2でサヨナラ負けし、6月は8勝14敗1分け。岡田彰布監督(65)も「あんま、ええ月じゃなかったよな」と、長丁場のシーズンで初の試練の月となった。とはいえ、6月最後の一戦で、投手陣にとっては今後への収穫もあった。

 この日、先発した西純矢(21)だ。G打線相手に7回3安打1失点の好投を披露し、先発ローテーション復帰に向けメドをつけた。岡田監督も試合後「投げたいところに投げれるようになっとった。十分やろ。これを継続できるかや」と一定の評価を口にした。

 先発陣は防御率2点台を継続、3・4月の序盤から大竹、村上、才木、西勇、伊藤将の5人が定着し、他球団に比べ〝強み〟ではある一方、長らく定まっていないのが、先発のあと1枠。今後は、この日好投の西純や桐敷、ビーズリー、不振により現在も二軍調整中の開幕投手・青柳などでまかなう可能性が高い一方で、7月はその頭数だけは多めにしておく必要性がある。

 長丁場のペナントレース、先発陣の疲れが出てくるのが7月以降で、そのなかで猛虎は7月の24試合中、実に22試合が屋外ゲームとなっている。空調の効いたドームではなく、ほとんどの試合で湿度が高く、日によっては夜でも気温30度の環境下で、試合をこなしていかなくてはならない。

 前一軍投手コーチの金村暁氏(本紙評論家)も「投手陣にとって7月は相当、ハードな月」と予想する。巨人、中日などのドームを本拠地とするチームより、必然的に体力的な消耗度が激しくなることは必至となるからだ。

 先発、中継ぎともに開幕からの登板の積み重ねによる疲労が出てくる夏本番を前に、そのどちらもこなせる西純が一軍投手陣の1ピースとして、再び加わることを確実にした。投手陣に厚みをもたらす〝ジョーカー〟となり得る21歳を岡田監督が今後、どこのポジションに投入するか。そのタクトが注目される。