格闘技イベント「RIZIN.43」(24日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で鈴木千裕(24)とのV1戦を予定していたRIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(33=ブラジル)が、既定体重の66キロをクリアできず、王座はく奪となった。

計量失敗で顔を覆うクレベル
計量失敗で顔を覆うクレベル

 まさかの事態だ。23日、札幌市内で行われた公開計量に登場したクレベルはうつむきながら体重計に乗った。発表された体重は66・4キロ。400グラムのオーバーだ。会場がどよめく中、マイクを持った榊原信行CEOから「クレベル・コイケはこの場でタイトルはく奪になります」との発表がされた。試合はタイトル認定試合として開催。鈴木が勝った場合は王者として認定されるが、クレベルが勝てば試合はノーコンテストとなる。

 泣きながらマイクを持ったクレベルは「みなさん、すみませんでした。ごめんなさい。千裕、すみませんでした…。難しいけど、明日、必ず頑張ります」と深々と観客と鈴木に頭を下げた。今回の公式計量は午前11時から午後2時まで行われその間に規定体重をクリアすることが全選手に義務付けられていた。関係者によればクレベルが最初に体重計に乗ったのは午後12時30分ころで800グラムオーバー。これを受けてサウナにこもり午後2時直前に再計量したが、400グラムオーバーでクリアならなかった。

計量失敗で鈴木に頭を下げるクレベル
計量失敗で鈴木に頭を下げるクレベル

 榊原CEOはギリギリまで体重を落とそうとした姿勢について「相手のドーピングがどうのこうので試合がなくなるかもしれないから落とせなくて…みたいな言い訳をせず、本人は最後まで落とす努力をして、最後の何百グラムが落ちなかった。あと1時間でも2時間でもあれば落ちてきたのかもしれないけど、仕方ない」とコメント。これはボクシング井岡一翔と対戦予定のジョシュア・フランコが3キロも大幅超過した件を意識してのものだ。

 その上で〝救済措置〟として「クレベルが勝てば次、いったん我々が預かるベルトをかけて次の試合がタイトルマッチになると思います」と、鈴木戦をノーコンテストに持ち込んだ場合はクレベルの次戦を王者決定戦にする考えを明かした。

 混とんのフェザー級に起きた事態に榊原CEOも思わず「人生一寸先はハプニング。何が起きるか分かりません」と述べるしかなかった。