〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が、今度は格闘技界の真夏の祭典「超(スーパー)RIZIN.2」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)の注目カードに大ナタだ。朝倉未来(30)対ヴガール・ケラモフ(31=アゼルバイジャン)、朝倉海(29)対フアン・アーチュレッタ(35=米国)をどう分析するのか――。

 発表された第1弾カードの中で、まず青木が注目したのが未来とケラモフの一戦だ。RIZINフェザー級王座への挑戦を見据える未来が「俺から指名させてもらいました。ケラモフ選手を倒して、今年中に(王者)クレベル(コイケ)も倒します」と自らの意思で〝地味強〟ケラモフを選んだことを明かし、ファンを驚かせた。

 これに青木は「実はケラモフって、未来にとって相性がめちゃくちゃいい相手なんだよ」と声をしゃがれさせる。その上で「だから今回の選択は朝倉一流の策士ぶりがすごく出ていてさ。ファンからすると『ケラモフやべえ! 強え!』って幻想が高まっているところで、朝倉は損をするような選択をして男気を出したように見せたわけだよ。でも実際は相性がいいっていう。もう、見事すぎてこんな策士は策に溺れてしまえ!って思う。策に溺れる可能性は極めて低いけど」とため息をついた。

 青木個人の感想はさておき、相性のいい理由を「朝倉はテークダウンディフェンスが強くて、ケラモフの打撃が粗い。ケラモフはいわば〝池山スタイル〟のブンブン丸なんで。朝倉未来の打たせて取る吉井理人のようなスタイルに見事に合うんだよね」となぜか1990年代の野村ヤクルトを引き合いに解説して周囲を置き去りにした。

 さらに「つまりテークダウンを切られ続け、焦ったケラモフの打撃がますます粗くなったところに未来のカウンターのパンチが入ると思う」とあまりにも具体的に予測。話している最中に試合展開が脳内再生されたようで、「やっぱさあ、ここまで見事だとホントに策に溺れてくれって思うよ。これは希望であり懇願だ。でも、ケラモフが池山じゃなくて山川だったらゴメン」と両手を広げた。

 一方で、RIZINバンタム級王座をかけて米格闘技団体「ベラトール」のアーチュレッタと対戦する海には厳しい見方だ。5月に元谷友貴をKOしたカウンターのヒザ蹴り(テンカオ)が大きな武器になると見ているが、青木は「それでもアーチュレッタ有利。この前のテンカオはあるけど、結局アーチュレッタのガッツにひっくり返されちゃうんじゃないか」と分析する。

 海が逆転勝利を収める策としては「打撃で一点突破して主導権を握るしかないな。出合い頭の一発。例えるなら小早川が巨人との開幕戦で放った3連発。あれくらいの出合い頭があれば何とか…」と野村再生工場に固執し、例えることでさらに分かりづらくする〝ID解説〟っぷりを見せた。

 さらにベラトールのフライ級王座決定戦として行われる堀口恭司対神龍誠については堀口の圧倒的有利を予想。「でも、これを見る時は、どうしても『神龍誠に勝ってほしい』という人間の汚い欲求とか、あさましい願いが出るよね。神龍って若手で出てきて、完成度も高いし期待値も高い選手じゃん。ここで神龍さんが勝っちゃうと、世代交代に政権交代だもんな」とメガネを光らせた。

 具体的な試合の見立ては「アップセットはほぼないです。確率で言うと9対1くらい。神龍さんが勝つには北別府並みの針の穴を通すコントロールがないとダメだ。あ、ダメだ、広島になっちゃったよ」。

 その理由を「神龍さんって、打撃はコンビネーションを入れてやるタイプだから、堀口さん相手だと難しいんだよね。組み技も最終的に堀口さんのほうが強いと思うし。だから勝つとしたら堀口さんの自爆のみ。スタミナ切れを起こすとか」と語る。それでも「でも、神龍さんだからこそのドキドキはあるんだよ。だって、考えてもみてくれ。ほかの日本人だったら堀口さんに勝つ確率は『10対0』なわけだから。堀口さん相手に『9対1』って、すげえことなんだよ」と力説した。なぜこの人は他人を素直に応援できないのだろうか。

 散々話すと、「それはそうとU―NEXTさん! 俺は解説の仕事でもプロモーションの仕事でもやりたい気持ちがいっぱいです。俺の窓口は〝ドン北野〟なので、お仕事があればそちらまでご連絡をお願いします!」と意味不明なことを口走り、自転車でやっと走り去ってくれた。