”バカサバイバー”こと青木真也(40)が、格闘技イベント「RIZIN.43」(6月24日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で行われる王者クレベル・コイケ(ブラジル)vs 鈴木千裕のRIZINフェザー級王座戦の行方を忖度なしに分析だ。

 開口一番「俺が思うに、一番かわいそうなのはクレベルの置かれている状況だよ」と声をしゃがれさせる。「今のRIZINの状況って『フェザー級が盛り上がっている』というより、選手個人に客がいる状態なんだよね。朝倉(未来)しかり平本(蓮)しかり。一方でクレベルは個人ではなく『タイトルに一応価値があるからメインをやらせる』という状況になっていて、そこが悲しいところ。逆に言えば、その状況をクレベルがどう変えていけるかが見どころとも言えるよね」といきなり〝らしい〟メスをいれた。

 試合の行方についてはクレベルの圧倒的有利を予想。鈴木にとってクレベルは「相性がメチャクチャ悪い相手だ」と断定しながらこう続けた。「鈴木はつまり『レスリングとテークダウンディフェンスがちょっとできるストライカー』なんだよ。打撃で打ち合いつつ、テークダウンしてくるヤツに相性がいい。だから〝グラウンド特化型〟の選手とは相性が良くない」

 しかし鈴木は、青木が「グラウンド特化型」と表現するグラップラーの代表格ともいえる今成正和と昨年11月に対戦し、判定3―0で完勝している。この点については「それは確かにポジティブな点だし、大きいかもしれない。でも、今成さんって鈴木にとって実質1階級下の選手で、レスリングも一切ないから対応しやすかったと思う」とメガネを光らせる。

 その上で「クレベルの場合はそれなりに全部できるから。全般的にそれなりにできる上で、グラウンドの強力な武器を持っている。だから、打撃でしかフィニッシュのない鈴木と、全ての局面でとりあえず戦えるクレベルでは厳しいよ」と首を振った。

 ただし、鈴木にもチャンスはあるという。キーとなるのが「クレベルがどう勝負に出るか」とし、こう説明する。「実は今回は、鈴木として一番嫌なのはいきなり引き込まれて首を絞められること。ぶっちゃけ、これをされると厳しい。でも最近、クレベルがMMAが上手になっているじゃん。だからこそチャンスがあるんだよ。テークダウンを狙ってきたり、打ち合ってくれたら鈴木にチャンスが生まれる。なので、この試合のポイントは『クレベルがどこまでMMAをうまくやろうとするか』だ。普通にグラップリングをやられたら、鈴木が負けちゃうだろうけど…」

 混迷のフェザー級戦線はこの勝敗いかんで流れが大きく変わるが、果たして――。

 最後に青木は「それはそれとして、KO―D6人タッグを落として無冠になった俺としてはLIDET UWFの初代王者に何としてもならないと…。このままじゃあ無職になっちゃうから」。GLEAT6月7日の東京・後楽園ホール大会で行われる伊藤貴則との王者決定トーナメント決勝戦を見据え、力強く自転車で走り去った。