真夏の祭典開催だ! 格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(59)が本紙の取材に応じ、旗揚げ以降最大規模のイベントを今夏に開催する計画があると明かした。ゴールデンウイークに都内で開催した4月29日の「RIZIN LANDMARK 5」(国立代々木競技場第一体育館)と、6日の「RIZIN.42」(有明アリーナ)でつかんだ手応えを武器に、前身のPRIDE時代以来となるスタジアムモードのさいたまスーパーアリーナ(SA)で4万人規模のビッグマッチに打って出る。
バンタム級とフェザー級の戦いを中心に開催されたゴールデンウイークの2大会は大いに注目を集めた。観客動員も「LANDMARK 5」が1万3837人で「RIZIN.42」が1万4930人と絶好調。榊原CEOは「非常に手応えのある、熱い大会だったと思います。特にLANDMARKは、大会が始まる前から着席率がすごかった」と振り返る。
自ら率いたRIZINの前身である「PRIDE」を引き合いに「あのころのことは記憶のかなたであんまり覚えていないけど、お客さんの思いや熱はPRIDEと比べても遜色がないと思います。皆さんが『何となく、はやっているから来た』ではなく、思いと目的を持って来てくれていると感じました」と興奮気味に話した。
その上で「今こそ、この皆さんの思いを冷まさない形で打って出る、大きなことをやるタイミングなんじゃないかと思います。それこそ『Dynamite!』をやった時のように。あの時、K―1がすごく人気があってPRIDEも勢いをつけてきたタイミングで、とてつもない化学反応が起きました」。
2002年8月28日、国立競技場に9万1107人の大観衆を集めた日本格闘技史上最大のイベントを行った時のように、勝負に出る時期に入ったと訴える。
そこで昨年9月25日、ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)と朝倉未来のエキシビションマッチを軸に開催した「超(スーパー)RIZIN」をモデルに、ナンバーシリーズやLANDMARKとは一線を画したイベントを7月末に行いたいという。
榊原CEOは「超RIZINのようなものをプレゼンして、みんながワクワク、ドキドキできる仕掛けをダイナミックにしてもいいんじゃないかと。単純に(朝倉)海と(フアン)アーチュレッタの試合をメインに10試合並べて、ナンバーシリーズで終わるのはもったいない」と語る。
7月末のイベントでは「RIZIN.42」で元谷友貴に勝った海と、井上直樹に勝利したアーチュレッタが、空位のRIZINバンタム級王座をかけて対戦する予定。その大会をメガイベントとして開催する意向で、榊原CEOは「“真夏の格闘技の祭典”としてぶち上げてもいいと思っています。今までの伏線の回収も含めていろいろ…。選手が勝手にSNSで盛り上がってるものとかも、いつまでも引っ張ってもしょうがないので」と語った。
会場は格闘技の“聖地”ともいえるさいたまSA。ただし、これまでのイベントとは違う。「RIZINとしてチャレンジしたことのない、スタジアムバージョンのさいたまSAに打って出たいと思います。4万人の風景を見てもらう、いい機会なんじゃないかと思います」と目を輝かせた。
さいたまSAのスタジアムモードは4万人超の収容が可能。PRIDE時代は何度もこの形式で開催し、05年大みそかの「PRIDE 男祭り」では4万9801人の動員を記録している。しかし、RIZINでは同モードで大会を行ったことはなく、2万人超の収容が可能なアリーナモードでの開催だった。
それだけに榊原CEOとしてもスタジアムモードへの“帰還”は悲願だ。「PRIDE時代にやれていて、RIZINでやれていないことの一つがさいたまSAのスタジアムバージョンなので。今のお客さんでも、それを体感している人は少ないじゃないですか。だからぜひ体験してほしい」と熱く訴えた。
「RIZINくらいしか今、スタジアムバージョンでやろうなんてバカなことをぶち上げる団体もないと思うから(笑い)。引っ張り込めるものは引っ張り込んで、真夏の格闘技の祭典『超(スーパー)RIZIN』をぶち上げようかなと」
勢いに乗って挑むさらなる大勝負。真夏のRIZINから目が離せない。














