舞台裏のシ烈な争いとは――。格闘技界の真夏の祭典「超(スーパー)RIZIN.2」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)の開催が発表され、早くも注目を集めている。そんな〝おいしい話題〟をこの男が放っておくはずがない。〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が、今回も忖度なしにメスを入れた。

 青木がまず目をつけたのは、5月27日に東京・新宿の東急歌舞伎町タワー前で華々しく「超RIZIN」の開催を発表したことだ。「今、あの場所で会見するっていうことに、俺は榊原(信行CEO)さんの〝覚悟〟を感じたよ」と声をしゃがれさせる。

 その理由を「だってジェンダーレストイレの件で炎上したばっかりのところで会見したんだぞ。そもそも前回の『超RIZIN』は、ごぼうの党のおじさんが花束を投げて炎上したじゃないか。炎上に縁があるというか『俺たちはこうであるべき』という信念を感じたよ。わざわざそこでやるって、そういうことだろ。いや、結構真面目に、俺は賛否を呼び続けるっていう覚悟を見せたんだと思う。だから楽しみだよ」と説明。必要以上に深読みした。

青木が注目した、5月の歌舞伎町タワーでのイベント
青木が注目した、5月の歌舞伎町タワーでのイベント

 続いて注目するのが、同大会をPPV配信するメインプラットフォームが「U―NEXT」となった点だ。事実上、U―NEXTの独占生配信の形となるため、青木は「格闘技の配信は今、『U―NEXT対ABEMA』の壮絶な抗争があるわけですよ。今回、そこでU―NEXTが攻勢をかけた形だ。これが吉と出るか凶と出るか…」とメガネを光らせる。

「エグイことを言っちゃうと、こういう勝負って、最後はどこか一つだけが勝つことになるんだよ。実際、コンテンツビジネスもスポーツビジネスも最後は1強の総取りじゃん。例えばサッカーはDAZNで、ほかが潰れていく。格闘技業界はUFCの独り勝ち。そういうもんなんだよ。で、いま日本の格闘技の配信はU―NEXTとABEMAのチキンレース真っただ中なんだ」

 まさに日本格闘技の配信ビジネスが戦国時代に突入した格好だ。青木はリング上の戦いはもちろんのこと「裏側で行われているこの〝打ち合い〟も注目したいよね、我々みたいなタイプの人間は」と悪魔のような笑みを浮かべる。

 また、気になるのがその展望だ。青木はカギとなるのを「もちろん金も大事。だけど、それプラス団体や選手と一緒につくる気持ちがどれだけあるかも大事だと思う」とした上で「その点、現時点ではコンテンツをクリエーティブするのにはABEMAに一日の長がある気がする。俺個人の意見で言うと、金より一緒につくってくれる方が大事。だけど、みんな金が好きだからなあ~」と力説した。

「そうは言っても、ここまで激しい打ち合いはなかなか見られないから、俺は楽しくて仕方ないよ。この打ち合いはどちらかが諦めるまで続くと思う。厄介なことは、どちらも金持ってるってことなんだよね」と語る姿は何だかうれしそうだ。

 最後は「拳王チャンネルがここで黙っていていいのかって。U―NEXTは拳王チャンネルも独占で放送するべきだと思う」と意味不明なことを口走るや「で、発表された対戦カードだけどさ…」と、今日は自転車で走り去らずに分析を続けた。