どこまで本気なのか――。引退を示唆していたキックボクサーの〝世界の田中〟こと皇治(34)が一転、総合格闘技(MMA)挑戦を表明し格闘界を騒然とさせている。

 4月1日の格闘技イベント「RIZIN.41」で芦澤竜誠に判定1―2で敗れた皇治は、「こうしてエープリルフールに引退するのも、俺らしくていい」と口に。その後は去就について明言を避けてきたが、2日に会見し「引退します…と言いたいところですけど。実は悔しくてたまらなくてあの試合後、1週間後くらいからMMAの練習をしてます」と表明。ボクシンググローブからオープンフィンガーグローブに変えて、戦いを続行することになった。

 早ければ7月にもMMAデビューすることになるという。会見では「弟」と呼んでかわいがっている青木真也や柔術家の竹浦正起、同じ「TEAM ONE」所属の住村竜市朗から指導を受けていると明かした。

 その青木は「思った以上に真面目だよ。最初は腰掛けかと思ったんだけど」と声をしゃがれさせる。芦澤戦後はすぐに「MMAをやるから教えてほしい」と頼まれたという。

 青木は「俺がずっと見るわけにいかないから、竹浦にグラップリングとレスリングの練習を見てもらって、俺は週に1~2回見るようにしてるんだ。どうせすぐ飽きると思ったし。そしたらアニキ(皇治)は毎日竹浦に連絡して、毎日プライベートレッスンを受けてさ。竹浦も最近、本気になっちゃってさぁ…。こんなに真剣だと思わなかったから、正直迷惑だ」とメガネを光らせた。

 肝心の適性については「やってみなきゃわからない。ただ、本人は『寝技に自信がある』って言ってるよ。多分違う寝技のことだと思うんだけど」。周囲を巻き込み始めたMMA挑戦は、想像より熱い物語になるかもしれない。