優勝争いの〝台風の目〟となるか。大相撲夏場所7日目(16日、東京・両国国技館)、幕内琴栄峰(22=佐渡ヶ嶽)が新入幕の若ノ勝(22=湊川)を下して、1敗をキープした。

 若ノ勝の突っ張りに後退したが、琴栄峰も負けじと突き返す。最後は相手の左腕をたぐって引き落とした。取組後に「(若ノ勝は)激しい押し相撲なので、自分が激しくいかないと。まわしにこだわらず、激しくいった。いつもなら差しにいくところだったけど、突きでいけた」と納得の表情を浮かべた。

 2人は学生相撲の強豪で知られる埼玉栄高出身で、2003年生まれの同級生。ともに22年初場所の前相撲で初土俵を踏んだ。琴栄峰は、兄の関脇琴勝峰(26=佐渡ヶ嶽)が平幕Vを遂げた昨年名古屋場所で新入幕を果たし、若ノ勝は今場所初めて幕内に上がった。

 同学年のライバルに対して「幕内で初めて対戦できてうれしいけど、どこで当たっても栄の同級生には負けたくない。土俵に上がったら殺し合いだと思っているので。勝負は勝負。それは向こうも同じだと思う」と強い対抗心を燃やす。

 今場所は初日から5連勝。6日目に幕内宇良(33=木瀬)に初黒星を喫したが、2横綱1大関が休場する中で存在感を示している。「ここまで勝てているのが奇跡なので。立ち合いでもっと厳しくいかないと、中盤戦ここから違ってくる。もう一度、稽古場で見直していきたい」と気を引き締めた。

 兄弟で平幕優勝を果たせば史上初めて。中日以降もこの勢いを維持できるか。