ノアのエース・清宮海斗(26)の新日本プロレス「G1クライマックス」(7月15日、札幌で開幕)初参戦が大きな反響を呼んでいる。22日の後楽園大会には同じAブロックの新日本・辻陽太(29)が敵情視察に訪れるなど、早くも祭典への機運が高まる中、ノア勢として2度のG1参戦経験がある天才・丸藤正道(43)が後輩に送るエールとは――。

 2012年と16年にG1に出場した丸藤は「『ノアを背負って』みたいのは出さないで、『個人のプロレスラー・清宮海斗』としてG1にいけばいいと思う。俺はノアを背負ったことなんて一回もないし、その方が力を発揮できたりもする」と助言する。

 2大会とも優勝こそ逃したが、〝戦利品〟を持ち帰った。12年大会では公式戦で当時のIWGPヘビー級王者・棚橋弘至に勝利。16年大会も公式戦初戦で当時のIWGP王者オカダ・カズチカを撃破し、いずれも同王座挑戦につなげた。

「新日本さんから俺に何か期待してると思った。それに応えてやろうっていう気持ちで挑んだ」と振り返りつつ、清宮に「俺はノアでやってることをやれば勝てるっていう自信もあったから。清宮もGHCのベルトを何回も取って、しっかり防衛してきている。俺だって何回も負けてるし…。自信持っていけばいい」と背中を押す。

 今年のG1は史上最多人数の32選手がエントリーした。国内外問わず個性豊かな選手がそろうため、ただ勝つだけでは物足りないという。「清宮は試合ももちろんだけど、言葉のチョイスやちょっとしたしぐさ、身ぶり手ぶりでも差が出てくるキャリアになってる。だから『どうやったら目立つか』もG1を利用してしっかり身につけてきてほしい」

 清宮はG1に集中するため、連覇がかかったノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2023」(8月6日、横浜で開幕)を欠場する。その決意を後押しする丸藤は「リーグ戦全勝して優勝して、ベルトの挑戦権を取って、ベルトを取ってこい。それにプラスアルファで何か得ることができれば、儲けものでしょ」。方舟のエースは、先輩の期待に応えられるか。