ノア「金剛」を率いる拳王(38)が、マット界の現状をぶった斬った。9日に行われた新日本プロレス、全日本プロレスとの合同興行「ALL TOGETHER(AT)」(両国)でメインを務め、改めて浮き彫りになった課題がある。3団体の交流は今後、どうあるべきなのか。ともに世界タッグを保持するパートナー・征矢学のセコンドとして11日の全日本・郡山大会にサプライズ登場した拳王を直撃した。
――ATを終えて
拳王 全日本は明るく楽しんでたところはいいと思う。でも、楽しみ過ぎちゃうところがダメだ。ノアは戦いを見せるってことに注力して、緊張感があるところがいいところ。でも、ちょっと緊張感があり過ぎて、緊張しているように見えるからダメだったな。まあ、新日本はそのいいとこ取りができているから、今トップなんじゃないか。それにしてもオープニングの諏訪魔はかわいそうだった。
――第1回ATで王者トリオを結成した3人が登場した場面か
拳王 一人だけ早く出てきて、出落ちみたいになってたし、明らかにさわやかなイケメン2人(新日本・棚橋弘至、ノア・潮崎豪)と並んでなぜ諏訪魔?みたいな。12年前はまだ若くてさわやかだったかもしれないけど、今はもう年老いたおじさん。そこらへんもまたかわいかった。まあ、全体としてはプロレスの持っている潜在能力をわからせてくれたような、とてつもなくいい興行だった。でも…。
――課題も見えたか
拳王 合同興行ばかりをやっていたら新鮮味がなくなって、団体が滅びていく。現に全日本が直前までミニATばっかりするから、前回の大会に比べると大会前からの盛り上がりが欠けていた。だから一回、プロレス界は鎖国した方がいいんじゃねえか? その方が10年、20年後のプロレス界が良くなると思う。参戦するだけじゃ、1つの団体しか得しないだろ。
――ノアから清宮海斗が新日本の「G1クライマックス」(7月15日、札幌で開幕)に出場する
拳王 清宮が結果を残せばノアのためになるけど、優勝以外でノアにプラスになることはない。
――つまり参戦だけでは新日本しか得しないと
拳王 ATでも新日本がイニシアチブを握っているように俺は感じた。1強じゃダメだ。対抗していく気持ちで、自分の団体でもあれくらいの盛り上がりを見せられるようにしないと。何年後かに、もっと大きなATをやらないといけないから、一回鎖国しよう。
――15日の全日本後楽園大会で、宮原健斗&青柳優馬との世界タッグV3戦が決まったが…
拳王 そうだな。でも、もう全日本と関わってもメリットないだろ。だから次も防衛して、今度こそ、このベルトの管轄をPWFからノアに移行させる。だから全日本のリングで防衛戦をやるのは最後だ。今後はノアのリングでノアの選手と防衛戦をやっていきたい。
――全日本のリングで防衛戦をやる代わりに「超満員札止めにしろ」と条件を出した
拳王 全日本の顔の宮原とノアの顔・拳王が戦うのに、ガラガラじゃ寂しい。(5月7日に)大田区でやったミニATでも新日本の内藤哲也と拳王も出ているのに空席だらけだった。ノアはこの前(5月31日)の新宿大会も、昨日(10日)の横浜大会も超満員札止めだったから、超満員に慣れてきちまった。だから全日本プロレスさん、満員にするために俺を手本にしろ!












