あと1球コールが鳴り響く中で逆転に成功した。ソフトバンクが17日の阪神戦(甲子園)に6―4で執念の白星。交流戦Vにも可能性を残した。

 1点を追いかける9回だった。藤本博史監督(59)が動いて勝利を演出した。左腕・岩崎に対して一死から代打で起用した嶺井が右翼線への二塁打で出塁。すぐさま同点の走者に周東を起用した。さらに続く甲斐が四球を選ぶと、思い切って代走に谷川原を起用した。

 二死一、二塁の場面となり、ここで勝負強い中村晃が2ボール2ストライクと追い込まれながらも、スライダーを捉えて左中間に二塁打を放った。周東に続き、谷川原も一塁からのロングラン。阪神ベンチがリクエスト要求をする際どいプレーだったが、見事にホームでのセーフ判定を勝ち取り逆転に成功した。

 代走・谷川原は勝負手だった。同点以上になった場合、外野との兼務で、競った展開でのマスクは少ない谷川原が最後の捕手となる。指揮官は「逆転のランナーやからね。勝負をかけたので。良かったです」と笑顔を浮かべた。谷川原も日ごろの準備から難なく任務をまっとう。オープン戦で組んだことのある守護神・オスナと9回を締めくくった。

 この日は現役ドラフトで自軍から移籍した先発・大竹に6回1失点(自責0)に抑えられる苦しい展開。しかし、3点ビハインドの7回に代打・野村勇が1号2ランで反撃開始。指揮官の起用がズバズバとはまり、今季最大の4点差を逆転する大きな白星となった。