体操女子で五輪2大会代表の杉原愛子(23=武庫川女子大)は〝推しメン〟から大きな学びを得ているようだ。

 昨年に一度は現役を退いた杉原だったが、指導者、リポーター業などを通じて競技への思いが再熱。約1年ぶりの実戦となった全日本種目別選手権最終日(11日、国立代々木競技場)の床運動では、13・400点をマークして優勝。「自分でも驚いている。予選を3位で通過したので、メダルを狙えたらと思っていた。楽しくて緊張しなかった」と笑みを浮かべた。

 かねて体操の普及を目指す杉原は「エンターテインメント」の側面を重視。大ファンと公言するダンス&ボーカルグループ「AAA」の西島隆弘(36)の演出を参考にしている。「体操をメジャースポーツにしたいし、体操の魅力や楽しさを伝えたい」と切り出した上で「西島さんはファンへの思いがめっちゃ強い。ライブの時もファンの目線から考えている。かっこいいなと思っていて、自分もそんな感じにやりたいという憧れ、尊敬がある」と熱い思いを語った。

 大会前にはSNSを通じて演技中の手拍子を呼び掛けるなど、さまざまな角度から盛り上げ方を模索。「体操を知らない人も楽しんでもらえる演技をしたい」。言葉の節々から確かな覚悟が垣間見えた。