日本ハムの新庄剛志監督(51)が怒りの「懲罰降格」を発動。チーム内に緊張感が漂っている。

 チームは9日、清水優心捕手(27)とブライアン・ロドリゲス投手(31)の一軍登録を抹消。代わりに梅林優貴捕手(25)と福田俊投手(26)を登録した。

 清水は前日の広島戦(エスコン)でプレー中にミットを外す緩慢プレーで相手に追加点を献上。ロドリゲスは9回二死無走者から突如崩れ、広島・田中にダメ押し3点本塁打を浴びていた。

 昨季を含め、これまでの新庄監督であれば、選手がプレー中にミスを犯しても辛抱強くがまん。翌日のスタメンから外すことはあっても「ミス直後に即二軍」という荒療治は施さなかった。むしろ「グラウンドで(ミスを)取り返して」とあえて積極起用することも珍しくなかった。それがなぜ今回は即降格という劇薬なのか。

 新庄監督は9日の試合後、清水の降格理由について「気を抜いたプレーというのが大っ嫌いなんですよ。あそこでタイムがかかってないのにグラブ(ミット)を外してあーって。ガッカリするのはその後だろって。他のチームも『ああいうプレーするなよ』っていうところは(各選手に)伝えていると思うし。山田(バッテリー)コーチというのはものすごく球場に早く来て、ものすごく研究してキャッチャーに伝えて。そういうところがすごいコーチなのに、あのプレー一つで『ファイターズなんやねん』ってなるのが悲しかった。そういう選手はメンタルの面で二軍に落とした、というとこだけですね。あれはちょっと、あーっていうより悲しさの方が先に立ちましたね」

抹消となった日本ハム・清水
抹消となった日本ハム・清水

 球団OBも今回の決断をこう支持している。

「がむしゃらに各選手がレギュラーをつかもうとしのぎを削っていた昨年は、最下位とはいえチーム内に常時緊張感が漂っていた。ただ、ここにきていい意味でチームが成熟してきたこともあり、気の抜けたプレーや軽率なミスをする選手も目立ち始めている。緩い空気を一蹴する意味でも監督が厳格姿勢を見せることは悪いことではない。今回のミスを犯した2人の即降格判断は、必ず今後のチームにプラスに働くはず」

 9日の阪神戦(エスコン)はそんな指揮官の思いを察したかのように、チームは4―0と快勝。連敗を「3」で止めた。

 明るい雰囲気でも締めるところは締める。新庄監督の〝鬼モード〟が再びチームを活気づけるか。