ここ1~2年で浸透した「ギルティーグルメ」をご存じの方も多いだろう。高カロリー、高糖質といった健康面への影響なんて気にせずに食べることで大きな満足感を得たり、ストレス解消が実感できるフードのことだ。
コロナが生んだトレンドともいわれていたが、現在も存在感は増すばかり――。
「ガマンばかりだったコロナ禍での唯一の楽しみが週に1度の“一人ギルティーグルメ”でした。ハメを外して食べてたんですけど、それを続けていて改めて気付いたのは、おいしいものって本当に精神的にいいってこと。罪を感じる以上に喜びを感じられるから、食べた後に『また明日から頑張ろう!』ってなるんですよね。だから今も続けてます」
こう話すのは30代のOL。ギルティーグルメが流行した背景には、長引くコロナ禍による自粛疲れの反動があるとされていたのだが、コロナが明けた今も続いているところを見ると、食の持つパワーを痛感した人も多いのだろう。また、中高年からはこんな声も。
「コロナで死を身近に感じたからか、後悔したくないという気持ちが強くなった。健康や長生きも大事だけど、やっぱり死ぬまでにウマいものを食べたいよ」(60代男性)
というわけで“罪な食べ物”の勢いは当分続きそう。実際、トレンドになった一昨年以降はもちろん、現在に至るまで、手軽に購入できるお菓子やアイスでは、次々とギルティーグルメが登場している。
例えば昨秋に発売された「罪深きチョコバター」(フタバ食品=希望小売価格194円)は北海道産バターを使用したコク深いバターアイスの中に、チョコがたっぷり入ったアイスバー。1本320キロカロリーと高カロリーだが、そのぶんド級の濃厚さと、チョコに埋もれる幸福感を得られる。「食べきるのが大変」と言いつつ、何度も手に取ってしまうファンが少なくない。
お菓子では先週からコンビニ先行で期間限定の販売がスタートした、その名も「チートス ギルティチーズ味」(ジャパンフリトレー=想定価格145円前後)が早くも話題。おなじみのチーズの味わいにバターとガーリックを掛け合わせている。
「ブランド特有のチーズの強さにバター原料を加えることで罪悪感をプラスし、バターのコクが引き立ち“後引く味わい”を実現しています。ローストされた風味のガーリック要素も加えることで、食べるごとに食欲が増してしまう、まさに罪深き味の組み合わせです」(開発担当者)
酒のつまみにもなるので、週末の夜長に楽しむ人も。なお、チーズやニンニクはギルティーグルメの中でも人気の味だ。
一方、このトレンドは飲食店にも広がっている。
「ここ1~2年は、新たに“背徳系メニュー”を追加するお店が目につきます。豪華な食材を使うことも多いので、インスタ映えするというのも人気の秘密ですね」(フードライター)
せっかくなのでいくつかピックアップしてみよう。まずは東京・渋谷「焼肉ZENIBA 渋谷店」(https://zeniba-shibuya.com/)の「生粋な牛トロうにいくら丼」(2728円)。但馬牛の血統である太田牛の生肉、濃厚な雲丹、いくら…陸と海の最高級食材をぜいたくに使った、まさに最強の“ギルティー丼”だ。
食材同士の相性が抜群なのはもちろん、味付けも背徳的。なんと、通常のしょうゆの5倍の金額のたまりじょうゆを使っている。1日限定10食で、ランチタイムはサラダとスープ付きで同価格。昼から罪悪感に浸る人もいるそうだ。
東京・東新宿の「vege Beef」(https://vege-beef.jp/)では土日祝のカフェメニュー限定で食べられる「カレーパン」が話題。
まず、パンの中にカレーが入ってるのではなく、パンにカレーをかけていくスタイルに驚かされるが、味もギルティー。普通のパン3枚ほどの分厚いパンの上に、チーズと半熟卵というゴージャスかつ禁断の組み合わせの具材が盛り付けられているのだ!
濃厚でスパイシーなカレーソースも罪深い味わい。週末や祝日に、普段頑張っている自分へのご褒美や楽しむ人が多いという。
このようなグルメは今後もますます増えていきそう。もし、今までその存在を知らなかったのなら、コロナも明けつつあることだし、たまには“罪作り”をしてみては?
















