佐賀の県民性を表すのに、「ふうけもん(風狂者)」という言葉があります。これは「頑固で融通の利かない者」を指しています。本当は内気で弱虫なところがあるくせに、それを悟られないように、豪放な自分を無理やり作り上げてしまっている様子ともいわれています。
有名な「葉隠」という書に出てくる「武士道とは死ぬことと見つけたり」という精神は、まさに自分を追いつめて、その生きざまの豪放さを見せていると感じられます。しかし、それを貫き通してしまうところに、佐賀県人の特色があるといえるでしょう。
そんな佐賀県人と上手に付き合おうとするなら、やはり武士道精神を忘れてはいけません。筋が通らない話には耳を貸さないばかりか、正論を振りかざして説教を始めることもあります。
一方、筋を通せばいつまでもそれを忘れず、相手が窮地になると、自分のことのように心配し、問題解決に奔走してくれるはずです。
また、伝統や古くからの慣習を大事にする保守的な傾向があるので、略式よりも正統を重んじ、相手にもそれを求めます。「面倒くさい」と感じることもありそうです。
時流に乗ったり、新たなことに自らチャレンジするのは苦手なので、面白みは少ないかもしれませんが、一度心を開いた相手に対しては、常に優しいまなざしを向けてくれるでしょう。
◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。












