おいしく進化中! インスタント麺ガイド
今年も“おいしい進化”を続けているインスタント麺を月イチでピックアップ。テレビなどでも活躍する愛好家の大山即席斎氏が、オススメ麺と、ツウもうなるアレンジ術を紹介する。この時期ならではの商品も…。
受験生応援商品
毎年新春を迎えると登場するのが受験生応援商品だ。以前はちょっとしたブームとなり、各社が競って応援商品を出していたこともあったが、近年も毎年定期的に登場し
ているのはマルちゃんのシリーズだ。
受験生応援商品はもともとお菓子から始まった。「キットカット」を「きっと勝つと」と読んだのが始まりだとされている。その後「カール」を「ウカール」、「亀田
の柿の種」を「亀田の勝ちの種」などと語呂合わせした商品が登場した。
インスタント麺業界でもその流れに乗り、今まで様々な語呂合わせ商品を登場させている。
エースコック「飲み干す一杯 うカレ!うどん」、日清食品「チキンラーメン ガンバレ!受験生(キチンと勝つでチキンカツ入り)」、エースコック「英・数・国がわかる!?わかめラーメン ごま・しょうゆ」等々…。「エースコック」を「英数国」と読ませるのが秀逸だった。
今年のマルちゃんは、「がんばれ!受験生」シリーズとして「麺づくり たまごあんかけ醤油」
「かきたまごうどん」「俺の塩 ごま油香るたま
ご塩焼そば」と、たまごづくし。
これには
“た”くさん
“ま”るとって
“ご”うかく
という願掛けが織り込まれている。
「煮込みラーメン しょうゆ味」
一年でもっとも寒いこの時期には鍋物が恋しくなるが、インスタント麺業界でもこの時期に鍋物を意識した商品が人気となっており、各社から鍋物向けラーメンが登場している。
そんな中でパイオニア的商品が永谷園の煮込みラーメンだ。和田アキ子のCMが懐かしい人もいるだろう。
鍋のシメとして追加してもいいし、単体のラーメンとして食べることもできる。手もみ風の麺は7分間も煮込む太麺で、歯応えのあるシコシコ食感。煮込み用なので、時間がたってもぐずぐずになりにくいのがうれしい。
麺を煮込み始めて4分後に液体スープを入れて作るつゆは、オイスターやイカなどの海鮮風味が出た鍋に向いたしょうゆ味で、野菜を入れて煮込むのが基本なので、野菜をどっさり入れてちょうどいい味となるよう濃いめの味付けになっている。
「ゾンラーメン濃厚ポンコツ味」
パッケージにいる独特なキャラクターはゾンビになったクマさんゾンベアーで、その世界観を体現したのがこちらの商品。
パッケージを開くと真っ青な麺が目に入り驚かされる。麺は時間をかけてじっくり乾燥させて作った熟成乾燥麺。麺を5分間ゆでて出来上がった麺も鮮やかな青色だ。口に入れるとシコシコかつモチモチした生麺に近い食感。液体スープで作るつゆは豚骨らしく白く濁っているが、麺の色が移って青白い色に仕上がる。ポークの旨味がよく出た、濃厚でこってり度は中くらいの豚骨味。
姉妹品にはスープまで真っ青な「ゾンラーメン ガラ塩味」がある。
麺が青いということにどれほどの意味があるのか、と問われたらあまり意味はなさそうだが、ネット通販などで手に入れ、仲間うちのパーティーでのサプライズとして出したら盛り上がること間違いなしだ。
今月のアレンジ術
インスタント袋麺は、湯を沸かして麺を入れて煮込み、スープを入れて丼に移せば出来上がり、というのが基本的な作り方だが、ひと工程増やすだけでヘルシーなスッキリラーメンにすることができるのをご存じだろうか。やるべきことはただひとつ、麺をゆでるお湯と、スープを作るお湯を別々にするだけ。
試しにいつも通りに麺をゆでたときのお湯を少しすくって飲んでみてほしい。湯にはかなりの油分と塩分が含まれていることが実感できるはず。つまりゆでるお湯とスープ用のお湯を分けることでかなりの油と塩をカットできるのだ。麺からは旨味成分も湯に溶け出しているので、多少の旨味も減ってしまうのは事実だが、いつもとは違うスッキリとした味わいとなるので新しいおいしさとの出会いにもなるはず。
旨味減少対策には、たっぷりの野菜を麺と一緒に煮込んで野菜の旨味をスープに加えればよい。この方法で作ったラーメンを通常の方法で作ったラーメンと比較してみたところ、普通にスッキリおいしいラーメンであり、物足りなさはなかった。むしろこちらのを食べた後に通常のラーメンを食べると塩味がきつく感じられたほどだ。
☆おおやま・そくせきさい インスタント麺愛好家。カップ麺、袋麺、ラーメン、焼そば、うどん、そば、まぜそばから海外製品まで、年間600食の即席麺を食べる。1995年、「TVチャンピオン インスタント麺通選手権」優勝。「マツコの知らない世界」出演。ツイッターは【@Sokusekisai】。















