【浜口京子 気合でGO!】レスリングの五輪メダリスト・浜口京子(45)が思いのままを語る連載「気合でGO!」。今回は東京五輪レスリング女子50キロ級金メダルで、2024年パリ五輪で2連覇を目指す須崎優衣(23=キッツ)を浅草に迎え、“おもてなしトーク”に花を咲かせた。約束だったスイーツを食べながら、海外のファンからも圧倒的な支持を受ける須崎の素顔や驚きの行動力に、京子が迫った。
京子 浅草にようこそ! 東京五輪が終わった後にスイーツごちそうしたいって話していて、やっと実現したね。おすすめのパフェのお店なの。「フルーツパーラーゴトー」さん。全部食べさせてあげたい。
須崎 ありがとうございます。どれもおいしそう~。京子さん、トレーニングすごいですよね。インスタグラムで重いのでアームカールしてて、トレーナーさんと「重量が重すぎて考えられないね」って言ってます。
京子 いつでも動けるようにね。それに筋トレは生きがいなの。しかし優衣ちゃん、本当に礼儀正しくて優しい子だよね。マットの上では風格というかチャンピオンとしてのオーラもすごい。最近は、レスリング大国・イランのファンも多いとか。
須崎 イランの英雄・ハッサン・ヤズダニチャラティ選手(リオ五輪男子フリー74キロ級金メダリスト)と2人で撮った写真を載せたらファンがすごく増えて。44万いいねがつきました。レスリングって世界ではすごく人気。日本もそうなってほしいと思います。
京子 全世代のタイトルを取る「グランドスラム」も世界で唯一成し遂げた。国際レスリング連盟(UWW)も、大会の時は優衣ちゃんがポスターで一番目立っているもんね。そんな優衣ちゃんと私、1メートルくらいの距離にいていいのかな…。ところで優衣ちゃん、好きなタイプはどんな方?(笑い)
須崎 何か目標に向かって頑張っていて尊敬できる人が、自分を高めてくれるしいいと思っています。京子さんは?
京子 よくお話しする人だね。あと、何か食べてて、食べてなくてもおすそ分けしてくれる人がいいな。今は何をしている時が一番楽しい?
須崎 よく思うんですけど、遊びに行くよりも、試合をしている時が一番楽しいんですよね。
京子 すごい! その域なんだね。
須崎 もちろん緊張とかもありますけど、それを含めてですね。試合ごとに強くなっている自信があるので、どこまで強くなっているか試合で一番わかるので。
京子 私ね、戦いの場から距離がある今だからお伝えしたいけど、振り返ってみるとレスリングのマットに立っている時が人生で一番輝いている時だった。プレッシャーもあるし、練習はつらいけど、マットに上がれて戦えるのはすばらしいことだったよ。
須崎 そうなんですね。私は今、パリ五輪で2連覇が目標なんですが、あと10年レスリングができるかわからないから、一瞬一瞬を楽しもうと思って、人生かけてやろうと思っています。
京子 今年、米国に武者修行にも行ったんだよね? きっかけは?
須崎 ヘレン・マルーリス選手(リオ五輪女子53キロ級で吉田沙保里を破り金メダル)が練習している様子をインスタにあげていて、行きたいなと思ってメッセージを送ったら「ロスにいるよ」って言われたので、行こうと思って。本当は3、4日くらいで帰る予定だったんですが、総合格闘家でレスリングバックボーンのフアン・アーチュレッタ選手(元ベラトール・バンタム級王者)に練習場で偶然会って。アーチュレッタ選手とも練習したいな、いい練習ができるな、と思って延長したんです。
京子 すごい、すぐ行動起こしたんだね。
須崎 そうでしたね。視野を広げたかったんです。日本のレスリングは強いですけど、他の国のトップ選手はどんな考えなのかな、と知りたかった。レスリングにかける思いやレスリング中心の生活を送っていることを知って、本当にためになるところが多かったです。
京子 優衣ちゃんは普段はレスリングをやってないように見えるのに、競技のことになると本当に変わるね。今日はお招きできて本当にうれしい。しかもこんな偶然ある? コーディネートが合ってるもん。シックで。
須崎 本当ですね!
京子 私たち~、レスリングの「WRE優衣&京子」です~(笑い)。もう一件、浅草でお連れしたいところがあるの。〈特別編に続く〉
☆すさき・ゆい 1999年6月30日生まれ。千葉県出身。小学1年で競技を始め、中学2年からJOCエリートアカデミー入り。2017年、安部学院高3年時に初出場した世界選手権女子48キロ級で優勝の快挙を達成。早大進学後の21年東京五輪では4試合すべて無失点のテクニカルフォール勝ちと圧倒的な強さを見せて、金メダルに輝いた。153センチ。














