鷹の主砲が「完全覚醒」だ。ソフトバンクは6日のロッテ戦(ZOZOマリン)に6―3と逆転勝利。貯金を2に増やし、ロッテと入れ替わって2位に浮上した。4番の柳田悠岐外野手(34)が2点ビハインドの6回に追撃の4号ソロ、8回にも2打席連発となる逆転の5号2ランを放つなど3安打3打点の大暴れを見せ、チームに白星を呼び込んだ。

 まずは2点を追う6回一死の第3打席。相手先発のメルセデスから、高めに浮いた142㌔の直球をバックスクリーン右へ強烈なソロアーチを叩き込んだ。さらに2―3で迎えた8回無死一塁の第4打席では、4番手の澤村からほぼ真ん中に入った150㌔の直球をとらえて再びバックスクリーンへ運び、終盤で試合を引っくり返した。

 前日に続き、この日も同球場には最大で秒速20メートルを超える猛烈な強風が吹き荒れていた。外野へ飛んだ打球が押し戻されるシーンもたびたび見られたが、そんな強風をものともせず、切り裂くかのようにバックスクリーンへの〝2連発驚弾〟でロッテを粉砕した。

 試合後は「前日はバッティング練習の時に風を気にし過ぎて、(4打数無安打で)ダメだったので…。(試合前に)室内でバッティングができて自分の形で振れたので、それが良かったんじゃないかと思う」とコメント。昨年7月24日のオリックス戦以来となる2打席連発についても、「(2本とも)打ち方は良かったですし、芯にも当たったので。いい打ち方はできたかなと思う」と表情を変えず冷静に振り返った。

 当初は敵地でのヒーローインタビューに指名されていたが、やんわりと〝固辞〟。8回を117球、10安打を浴びながらも3失点で粘投し、今季3勝目を手にした先発の東浜に「お前、行ってこい」とその座を譲った。理由を問われると「(東浜は)あんな100何球も投げて…。僕は裏でバットを振ってただけ」と謙遜しながら答えた。

 開幕から16試合71打席ノーアーチが続いたが、先月23日のロッテ戦で待望の1号2ラン。以降、5月に入って3本塁打をマークするなどハイペースでホームランを量産している。打率も3割5分1厘で依然としてリーグトップ。「少しでも貢献できるように、その気持ちだけ」と力強く語った好調・柳田の打棒爆発がチームに再び勢いをもたらしそうだ。