巨人は4月30日の広島戦(東京ドーム)で4―11の大敗を喫した。先発した新助っ人のタイラー・ビーディ投手(29)が、4回途中5失点の大乱調で試合をぶち壊した。それでも最大6あった借金も「3」まで減らして4月を終了。5月からの反攻へ、原辰徳監督(64)が明かしていた審判の〝操縦術〟もチーム浮上の一助となりそうだ。

 前夜のサヨナラ劇も右腕の炎上で消し飛んだ。4回途中までに2被弾を含む8安打のつるべ打ちにされて降板。開幕投手を務めながら登板した5戦連続で先制点を献上して0勝4敗、防御率5・47の成績では物足りない。試合後の原監督は「あれだけ真芯でパーン、パーン、パーンというのは少し時間を与えるべきかなと思います」と未勝利のまま二軍降格を示唆した。

 これで3・4月は11勝14敗となり、借金3。一時の打線を含めた低迷ぶりからは脱した感もあり、指揮官も「少しいいものは出つつある」と手応えも口にした。Bクラスから上位を狙う上で個々がさらに状態を上げることが最重要だが〝敵〟をつくらないことも必要となる。それは対戦相手に限らず、審判に対しても同様だろう。相手も人間だけに判定に不服そうな態度を示せば、自分に不利に働く可能性もある。そこで原監督が説いていたのは〝原流抗議方法〟だ。

「明らかにボールなのに『ストライク』と言われることがある。審判も間違えたことを分かっている。その時、どう言えば一番効果的か。『コースいっぱいですか?』と聞いたら『いっぱいです』と言われる。『ボールですよ』なんて言ったら『何言ってんだ!』となる。『次にもう一度同じところに来たらストライクと言いますか?』と言うんだ。そうすると、次はボールになる。なかなか同じような球は来ないけど(シーズンは)1年間あるわけだからね。僕は(現役生活の)5年目くらいに気づいた」

 打者にとってはカウントごとに対応も変わるだけに、審判を敵に回して得をすることは一つもない。ジャッジを下して引くに引けない相手に対し、わずかな言葉遣いの違いで〝有利〟な状況を招くことも可能となるわけだ。

 この日は初回の坂本の第1打席でハーフスイングの判定を巡って、審判団のジャッジが分かれる場面もあった。さらに、坂本は3打席目も3ボールからの4球目をボールと判断して一塁に歩きかけたが、ストライクと判定されるシーンもあった。

 3年ぶりのV奪回が至上命令の今季。「大事の前の小事」も欠かせなくなりそうだ。