成功率を高めた要因は――。飛び込みの翼ジャパン・カップ最終日(9日、東京アクアティクスセンター)、男子高飛び込み決勝が行われ、2022年世界選手権銀メダルの玉井陸斗(16=JSS宝塚)が480・10点で優勝。すでに世界選手権(7月、福岡)代表入りが決まっている中、2位に約40点の差をつけた。

 新感覚に確かな手応えをつかんだ。今大会に向けてはケガ予防で装着していた手首のサポーターを外し、テーピングを巻いた状態で練習をするようになったという。「腕を振りやすくなった」とテーピングを巻いた状態でこの日の決勝も登場。苦手意識のあった207B(後ろ宙返り3回転半えび型)で86・40点、307C(前逆宙返り3回転半抱え型)でも85・00点をマークするなど、着水の精度を高めてみせた。

 ライバルの中国勢はサポーターよりも、テーピングを使用する選手が大多数。玉井は「真似というか、形から入ろうかなと思った」と一連の経緯を明かした上で「回転というよりかは、入水で宙返りをしたあと、手を持っていくときに軽くなった。手首の返し方が少し楽になった。サポーターがあると邪魔になってしまうことがあったので、外してみたらやりやすくなった。後ろの宙返り、207Bや307Cで水が切りやすくなった」と収穫を口にした。

 約3か月半後の世界選手権は、2大会連続のメダル獲得に期待がかかる。「今日経験したモノや練習で身につけたモノを試合でできるように頑張りたい」。24年パリ五輪へ、一歩ずつ階段を上っていく。