3大会連続のWBC1次ラウンド敗退は、いまだに尾を引いているようだ。
第5回WBCは野球日本代表・侍ジャパンが3大会ぶりの優勝を成し遂げて、幕を閉じた。その一方でライバルと目されていた韓国は、同じ1次ラウンドB組で日本との直接対決でも4―13と大敗を喫するなど3位に沈み、準々決勝進出を果たせないままジ・エンド。同国内では今もなお「韓国野球の衰退」が激しい議論の的となっている。
そうした中、かつてWBC韓国代表監督を3度務め上げ、現在は韓国野球委員会(KBO)総裁特別補佐役に就任している「重鎮」の金寅植(キム・インシク=75)氏が韓国球界の「穴」を指摘。円滑な世代交代ができずに選手不足に陥っていることや、教育方式の問題点などを次々と指摘し、苦言を呈した。韓国メディア「NEWSIS」が3日、MBCラジオのインタビューの中で、金氏が語った内容を詳報している。
同メディアによると金氏は「金廣鉉(キム・グァンヒョン=34、SSGランダース投手)が現在までここで(国の代表を)やっている。その選手たちが代表選手になってから、もう17年くらいになる」と指摘すると「この選手たちはだいたい35歳から36歳ぐらいだ。17年間も代表選手になっているのに、なぜ、この選手たちをしのぐレベルの選手が出てこないのか。他の若い選手がついていけていないことが問題だ」と厳しい口調で断罪したという。
さらに同氏は中・高校在籍時からプロ入り後まで全てを含め、韓国国内における野球指導の過程に関しても「問題があるのではないか」と疑問を投げかけた。その上で投手の育成法を例に挙げ「投手が下半身のトレーニングを完全に完璧に行わなければならない。下半身が丈夫でこそよく投げることができる」「ランニングをたくさん繰り返し、階段跳びなどを数え切れない程にしなければならない。室内でやっているランニングマシンとは違う」などと具体的に訴えた。
金氏はWBC1次ラウンド初戦で接戦の末、7―8と苦杯を喫したオーストラリア戦の敗因を「投手のハンドリングが足りなかった」と分析。大事な初戦でつまづき、その後も波に乗れなかったことが、今大会の屈辱につながったとも捉えているようだ。
この報道を受け、同国内からの反応はさまざま。SNS上では「金寅植氏にもう一度、ぜひ代表監督へ就任してもらい、韓国代表を再建してほしい」と願う声が飛び交う半面で「今の時代に階段跳びなんて、考え方が余りにも古過ぎる」「こういう頭の固い人が上層部にいるから、韓国野球は世界で勝てない」との批判的な意見も目立っている。
また、2日(日本時間3日)のアスレチックス戦で今季1号を放ったエンゼルスの大谷翔平投手(28)と対比させ「韓国には日本代表を世界一に導き、さらにこうやってMLBの開幕カードでも投打で大活躍する大谷翔平のようなスーパースターが出てこないことが最大の問題」と書き込むユーザーもいた。
いずれにせよ、低迷する韓国球界の悩みは根深いと言えそうだ。












