巨人は2日の中日戦(東京ドーム)に3―2で競り勝ち、開幕カード勝ち越しを決めた。主役そろい踏みで連勝を飾った一方で、懸案も持ち上がった。新助っ人のルイス・ブリンソン外野手(28)が9打数無安打とサッパリなだけでなく、期待された中堅守備で数々の不安を露呈。原辰徳監督(64)が打ち出した一大構想「センターラインの強化」に暗雲も垂れ込めている。
本拠地が地鳴りのような大歓声に包まれた。ハイライトは同点の7回に代打・長野が一時勝ち越しとなる左前適時打。古巣復帰後の初安打初打点は、不振の盟友・坂本の送りバントでつながれたチャンスだっただけに、ベンチもお祭り騒ぎとなった。9回はコンディション不安を抱えていた守護神・大勢が三者凡退で抑え、今季初セーブもマーク。原監督は「いずれも接戦。明後日以降もこういう接戦の中でしっかりと戦っていきたい」と引き締めた。
カード勝ち越しを決めたとはいえ、笑ってばかりもいられない。それが中堅手のブリンソンだ。開幕から先発出場を続けるが、9タコで3三振。開幕戦の打順こそ7番だったが、2戦目から8番に降格した。この日、球場を沸かせた長野が代打で登場した場面もブリンソンの打席だった。
チームスタッフは「打つほうはある程度見てみないと分からない。1本出れば、何かをつかんで変わるかもしれない」とした上で「それよりも守備のほうが不安。オープン戦の時から危なっかしくて、なかなか改善もされていない。ヒットを二塁打にするようでは投手も落ち着かないと思う。守れなければ、監督も使いづらくなるのでは?」と予測を立てた。
開幕戦では先頭打者・岡林のワンバンドした打球を後逸。記録は三塁打となったものの、初回から失点につながった。オープン戦ではスライディングキャッチなどの好プレーも披露したが、記録に残らない拙守も散見されていた。3月10日のオリックス戦(京セラ)では緩慢な動きで二塁打とされ、同22日の阪神戦(東京ドーム)でも猛チャージをかけて滑り込み、後ろにそらして二塁打にされていた。
指揮官は不動の中堅手だった丸の肉体的な疲労などを考慮し、今季から右翼にコンバートした。当初から「またセンターに行ってもらう可能性もある」と話し、この日はブリンソンが退いた8回から丸が今季初めて中堅を守ったが…。現状は攻守とも精彩を欠く新助っ人はいつ目覚めるのか――。












