【米フロリダ州マイアミ1日(日本時間2日)発】ニューヨークメディアのハートをがっちりつかむ満点回答だった。メッツ・千賀滉大投手(30)がメジャーデビュー戦を翌日に控え、現地メディアの質問攻めを受けた。

 メッツの番記者たちが気にかけていた質問は早々に飛んできた。

「あなたの家族や友人、ファンは早起きして観戦してくれると思いますか」

 千賀のデビュー戦となるマーリンズ戦(ローンデポ・パーク)は現地2日、午後1時40分開始のデーゲームで、日本時間では3日未明の午前2時40分開始。日本のファンにとっては、いかんともしがたい視聴時間だ。

 一生に一度の記念すべきマウンドを多くのファンに見届けてほしい――。千賀の加入を歓迎しているニューヨークメディアがかねて興味津々の話題だった。

 これに千賀は間髪入れずこう返した。「まあ、結構見てくれるとは思いますし、仲の良い人で見てくれないと言ったら、叩き起こします。たくさん電話をかけまくります」。取り囲んだ番記者たちからドッと笑いが起き、場の空気は一気に和んだ。

 シ烈な争奪戦の末に5年総額7500万ドル(約100億円)の大型契約で入団した千賀は、悲願のワールドシリーズ制覇を狙う名門の重要ピース。期待の裏返しで大きな重圧を背負う中で、登板前日のリラックスした受け答えはニューヨークメディアを満足させるには十分だった。

 もちろん内に闘志を秘めながら、メジャーデビュー戦に備えてきた。「ここにきて、段々イメージは沸いてきているのかなとは思います。まだ1日前なんで、今から(気持ちが)入っても疲れてしまう。入れないようにしているのもあります。今はとにかく楽しみが一番です」。

 心技体で準備万端。いざ、記念すべきマウンドへ上がる。