【米フロリダ28日(日本時間29日)発=福田孝洋】名将のお墨付きをもらった。メッツ・千賀滉大投手(30)は28日(同29日)、開幕に備えてキャンプ地・ポートセントルーシーからマイアミに移動。4月2日(同3日)に行われるマーリンズとの開幕カード第4戦(ローンデポ・パーク)でメジャーデビュー戦を迎える。
約6週間のスプリングトレーニングを経て、ついに戦いの舞台にやってきた。キャンプ中盤に右手人差し指腱の炎症で、オープン戦の登板を1週飛ばすアクシデントもあったが、調整に大きな支障はなく準備万端でマイアミ入り。首脳陣、とりわけ名将・ショーウォルター監督の信頼をがっちりつかんで開幕を迎える。
ケガの功名だったのかもしれない。「100マイル超(最速164キロ)の速球とフォークは一級品だが、それ以外の球種の完成度はどうなのか」――。自軍、他球団の偵察部隊が注視していたポイントだった。くしくも千賀は右手のトラブルで、オープン戦2試合を伝家の宝刀「お化けフォーク」抜きで戦った。チーム方針による制限を受けた形だったが、千賀はこの2試合で懐疑的な声を払拭することに成功していた。
16日のナショナルズ戦は3回3安打1失点で5三振を奪い、22日のアストロズ戦は5回途中2安打2失点で3奪三振という結果だった。「第3球種」のカーブ、カットボール、スライダー、シンカーを駆使してゲームメーク。内容に合格点を与えたのが、ショーウォルター監督だった。
「彼がフォークを投げなくても十分に試合を組み立てられることが分かって、私は感銘を受けた」
メジャーでも指折りの戦略家として知られる名将。その口ぶりから「フォーク禁止令」を出し、千賀の力量をチェックする狙いがあったことがうかがえた。
ワールドシリーズ制覇を目指すメッツが5年総額7500万ドル(契約時レート約102億円)を投資した剛腕。その価値に疑いようのないことをデビュー戦から証明する。












