【米フロリダ州ポートセントルーシー27日(日本時間28日)発】開幕へ不安なしだ。メッツ・千賀滉大投手(30)が27日(同28日)、開幕前最後の実戦登板となる紅白戦に登板。マイナー所属の打者20人を相手に69球を投げた。最速は99マイル(約159キロ)をマークし、9三振を奪って2安打無失点だった。

 4月2日(同3日)のマーリンズ戦(マイアミ)でメジャーデビューが決まっている右腕は、約3週間ぶりに実戦でフォークを解禁。制限理由だった右手人差し指付け根付近の炎症の影響はなく、フォークを15球投げた。切れ味鋭く打者の手元でストンと落ちる球に、ネット裏で見守った球団最高幹部のエプラーGMも感嘆の声を上げるほど。封印を解いた「お化けフォーク」の威力は健在だった。スライダー、カットボール、カーブと一通りの球種もゾーン付近に精度よく投げ込み、状態の良さをうかがわせた。

 登板後、報道陣の取材に応じた千賀は「自分の投げたいボールをコントロールして投げられたのはよかった。これで不安なく、次に進めるのかなと思います」と満足そうに汗を拭った。この日が約6週間に及んだキャンプの最終日。「言葉の壁はありましたが、僕がしゃべれない中で皆さんがすごくコミュニケーションを取ってくださった。やりやすい環境でした」とチームに感謝。和やかな雰囲気に恵まれ、気苦労なく準備を整えられた。

 マーリンズ戦に向けて「研究はこれからです。いい調整を続けてマイアミに向かいます」と腕をぶした千賀。弾む声に、不安要素は一切なかった。