東京五輪柔道男子60キロ級金メダルの高藤直寿(29=パーク24)が来年開催されるパリ五輪を見据え、世界選手権優勝を誓った。

 世界選手権(5月、ドーハ)に向けた合同取材会が22日に都内で行われ、2大会連続5度目の優勝を狙う高藤は「トレーニングを積んで、よい調子で練習できている。ここからもう一段階追い込んで仕上げていこうかなと思っています」と笑顔で語った。さらに「もう一度世界一を目指して全力で金メダルを取りにいく。パリの選考も兼ねているので、自分の納得のいく柔道をしてパリにつながるような試合をする」と誓った。

 先月上旬のグランドスラム・パリ大会を指のケガで欠場。復帰に向け、打ち込みから練習を再開し感覚を取り戻したと明かした高藤は「自分の中で指は大切にしている部分なので不安もあったが、今はしっかり稽古できているので調子が戻ってきた」と現状を説明。「今回しっかり優勝して誰もが『高藤には勝てない』、『60キロ級は高藤だ』と思ってもらえるように準備したい」と力を込めた。

 高藤は近年同級で新たな強豪選手が現れない現状について「60キロ級はみんな平均的。若い選手はキレイな背負い投げで入ってくる選手ばかりなので、日本人選手と練習していると対策ができてしまう」と語った。その上で東京五輪の準決勝で破ったエルドス・スメトフ(カザフスタン)を警戒。「(スメトフは)勝ち方を知っている。大舞台での伸び幅がある選手が怖い」と気を引き締めた。