第5回WBCで5大会連続のベスト4進出を果たした野球日本代表・侍ジャパンは19日(日本時間20日)、米フロリダ州マイアミのフロリダ国際大学施設内で渡米後初めてとなる全体練習を行った。

 ダルビッシュ有投手(36)もキャッチボール中にフォームを確認しながら決戦に向け、自身の状態をチェック。練習後は「特に重い感じもなく、普通に練習できたと思う」。チームは16日の準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)に勝利した直後、そのままチャーター機に乗り込んでフロリダ入り。メキシコとの準決勝(現地時間21日=ローンデポパーク)を2日後に控えるタイトなスケジュールとなっているが「自分は結構寝られたので、そこまでは感じずにいられている」と力強く語った。

 渡米後のチームの雰囲気については「みんな準々決勝も勝てて、アメリカの空気も感じながらの練習だったので明るくできていると思う」と淡々と評した。

 準決勝の相手であるメキシコの印象を問われると「いいピッチャーもいますし、野手もメジャーで結果を出している選手がいるのですごく強いチームだと思います」とコメント。その上で「いつも通りの準備を個人個人がやっていくことが大事」とも続け、平常心こそが決勝進出の秘訣につながると説いた。

 準決勝を突破した場合、21日(同22日)の決勝戦でダルビッシュの登板を予想する声もある。栗山監督が準決勝、決勝の2試合に関して「全員行く」と総力戦を強調していることにもダルビッシュは「もちろん自分の持てる力を全部出してやりたいと思います」と言い切り、3大会ぶりの世界一奪回へ向けて目を輝かせていた。