新日本プロレス18日静岡大会「NEW JAPNA CUP」準々決勝で、NEVER無差別級王者のタマ・トンガ(40)が後藤洋央紀(43)を下し、ベスト4に進出した。

 かつてはタッグも結成していた後藤との一戦は、互いに手の内を知り尽くした高度な応酬が続いた。ガンスタンを狙ったタマはそのままキャッチされるとコーナーポストへと乗せられ、一人消灯を浴びてしまう。

 ブラディサンデーで反撃に転じるも、DSD(変型パイルドライバー)を回避されると、ラリアート、ミドルキックで再び劣勢に。それでもGTRだけは許さずに後藤のお株を奪うヘッドバットを叩き込むと、一気にガンスタンをさく裂させて3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上で後藤と健闘を称え合ったタマは「後藤サン、スゴイ! スゴイ、アリガトウゴザイマシタ! ガンバッテクダサイ! 応援ヨロシクオネガイシマス!」と日本語でマイクアピールした。

 準決勝(19日、群馬)ではバレットクラブの新リーダーに就任したデビッド・フィンレーとの対戦が決定。「このトーナメントは俺のものだ。フィンレーの活躍は尊敬しているが、お前には多くの残された課題がある。それらに集中するべきだ。このトーナメントで力を発揮すればするほど、男としてより多くの人を魅了することができるだろう」と、リーダーになったことでユニット内で不満分子を生んでいるフィンレーを挑発した。

 ともあれ、これでNJCはベスト4が出そろった。もう1試合の準決勝では日本人選手として唯一勝ち残っているSANADAとマーク・デイビスと激突する。