第5回WBCで3大会ぶりのV奪回を狙う侍ジャパンは16日、準々決勝イタリア戦(東京ドーム)に臨んだ。

 初回、日本の先発・大谷翔平投手(28=エンゼルス)は鬼気迫る投球でこの試合にかける闘志を見せた。

 1番・フレリックに対する初球は136キロスライダ―でストライクを取る。2球目、159キロストレートがボール。3球目140キロフォーク、空振りでカウント1ー2と追い込み、4球目の内角146キロフォークで空振り三振を奪った。

球速164キロを表示する電光掲示板
球速164キロを表示する電光掲示板

 静まり返った東京ドームに1球1球に魂を込めるよう、大谷の雄叫びが響く。この試合にかける思いをその雄叫びで、そして全身で表現しているかのようだった。

 二死から3番ドミニク・フレッチャーに詰まりながら中前打を許すが、4番・サリバンを159キロストレートで二ゴロに打ち取り。大事な初回を無失点で立ち上がった。

 その裏、ヌートバーの左前打、近藤の四球で無死一、二塁。絶好のチャンスで3番・大谷の第1打席が回って来た。

 大谷はイタリア先発・カステラ―二の151キロツーシームをとらえセンター前、と思われたが、打球はピアザ監督の〝大谷シフト〟で二塁ベース後方を守っていた遊撃手・ロペスの正面を突くショートライナー。イタリアベンチの敷いたシフトの網に掛かってしまい、このチャンスに得点を挙げることはできなかった。

 2回、大谷は先頭のバスカンティーをスライダ―とフォークで追い込み6球目、「おりゃー!」という雄叫びと共に最速164キロをゾーンに投げ込み空振り三振。イタリア打線を寄せ付けず5回まで31球の理想的な球数で1安打無失点に抑えている。