6番〝降格〟に3冠王が燃えた。侍ジャパンのWBC本戦前、最後の強化試合となる7日のオリックス戦(京セラドーム)で「6番・三塁」で出場した村上宗隆内野手(23)が20打席目で豪快な3ランを放った。
うっぷんをボールにぶつけた。初回1点を先制し、なお二死一、二塁で村上はオリックス先発・東の150キロ直球に逆らわずおっつけた。打球は逆方向の左中間スタンドへ突き刺さった。
壮行・強化試合6試合、20打席目での初の快音だ。それでも背番号55はクールな表情でダイヤモンドを一周。1本ぐらいでは決して満足しない3冠王のプライドをのぞかせた。
ベンチに笑顔で迎えられ、ようやく表情を崩した。「今シーズン初ホームランです。HRを打った後の走り方を忘れていました。ちょっとホッとしてます」と胸をなでおろした。
スタメン発表でどよめきが起こった。ここまで村上の定位置だった「4番・左翼」に吉田正尚外野手(29)が入った。古巣相手の〝凱旋〟の意味もあったものの、「5番・一塁」は岡本和真内野手(26)。村上にとってはまさかの〝2階級降格〟となった。
数字を見ればそれもしかたがない。この日まで16打数2安打、打率1割2分5厘と数字が低迷。昨年56本塁打を放った村上が見えないトンネルに入り込みかけていた。
それでも指揮官の〝ショック療法〟に最高の形で答えた村上。WBC本番へ準備は整った。











