WBCで侍ジャパンを世界一へ。巨人・阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が日本代表の大城卓三捕手(30)に〝金言〟だ。自身はG史上最強捕手にして、2度のWBC出場。国内外から集結したえりすぐりの投手たちと、女房役としていかに向き合うべきなのか。本紙に明かしたその極意とは――。
チームを離れて侍ジャパンに加わっている大城卓は、3大会ぶりのWBC制覇に向けて甲斐(ソフトバンク)、中村(ヤクルト)と球界を代表する捕手とともに切磋琢磨している。
投手陣はダルビッシュ(パドレス)をはじめ、山本(オリックス)、佐々木朗(ロッテ)らそうそうたる顔ぶれだが、僚友の戸郷、大勢を除けば〝知らない人〟だらけ。そんな中でうまく立ち回るにはどうすべきなのか? 2度のWBC出場経験を持ち、2009年大会で優勝も経験している阿部ヘッドは、大城卓の「出陣」に際して自らの経験も踏まえた金言を授けていた。その中身は、ずばりバッテリーを組む投手たちとのコミュニケーション術だ。
「まずは相手を知るっていうよりも『大城ってこういう人間です』ってのを知ってもらう努力をしたほうがいい。『(リードについて)僕はこう思うんだけどどう思う?』とか『僕はこういう印象を持っているんだけどどうなの?』とか『変化球の優先順位は俺はこう思っているけど、どうですか?』とか。そういう聞き方をして、まずは自分を知ってもらう」(阿部ヘッド)
大会制覇までは長い道のりだが、チームの一員として行動を共にするのは合宿期間を含めても1か月ちょい。本番では少しの迷いが命取りになる危険性もあり、勝敗の鍵を握るバッテリーは相互理解が不可欠だ。阿部ヘッドもWBC出場時には相手の意見を一方的に聞き出すのではなく、意見交換する形での対話を心がけたという。
「『二死満塁、フルカウントで真っすぐ以外、何を投げるの?』と。(意思疎通ができていれば)『困ったらこれを投げたいんだな』と自分で把握して。そうすれば窮地の場面でお互い納得して勝負できると思うし、それがかみ合わないと大概失敗するよね」
相手を知るには、まずは自分を知ってもらうこと。先週末のソフトバンクとの壮行試合2連戦ではいずれも代打からの途中出場だったが、阿部ヘッドは遠く離れた地から大城卓の活躍を願っている。












