〝羽生リンク〟のつくり方は? フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、プロに転向した羽生結弦(28)がスケーター史上初となる東京ドームでの単独アイスショー「GIFT」を26日に開催する。

 11日にはチケット完売が発表されるなど、ファンの期待感は高まるばかり。一方で、素朴な疑問として浮かぶのが「東京ドームでどうやってリンクをつくるのか?」だ。そこでスケートリンクの設計・企画などに携わる会社を通じて運営元を直撃。詳細については「ネタバレになるので…」と伏せたが「(他会場のリンクと)基本的なつくり方は同じです」と概要を特別に明かしてくれた。

 担当者によると、一般的にはターポリン製の防水シートを敷き、ポリスチレン樹脂素材の断熱材、コンクリートパネルを敷きつめ、再度同素材の防水シートを敷いて土台を作成。ブライン(不凍液)を循環させるために、冷却管を敷き詰めるという。冷却管自体にさほど重さはないものの、人工芝などを傷つけないように断熱材・コンクリートパネルで守っている。

 おおよその形が出来上がったところで、冷凍機を使ってブラインを冷却。氷を製作する作業に入る。氷の厚さは基本的には冷却管の上から70~80ミリほど。24時間態勢で少しずつ水をまきながら凍らせ、多くは4~5日ほどで完成する。

 羽生の公演前に行われる東京ドームでのイベントは、21日が最後。時間的にもリンクをつくる余裕は十分にある。担当者は「詳細は当日まで秘密です」。リンクの広さや形状などはベールに包まれる中、果たして羽生はどんな舞台で演技を披露するのだろうか。