日本ハム・北山亘基投手(23)がキャンプを前に意気込みを語った。新人だった昨季は、開幕投手&守護神を託されフル稼働。その一方で、5月のヤクルトとの交流戦では2試合連続サヨナラ被弾など、激動の1年を過ごした。そんな昨季の経験をどう生かし、2年目シーズンに臨もうとしているのか。野球への取り組み方や愛称である「教授」への本音を含め、大いに胸中を明かした。

 ――今季はどのような役割を担いたいのか

 北山 昨年は抑えをやらせてもらいましたが、正直そこ(守護神)にこだわりはない。ここまでの自分の実績であまり言いたくはないですが、僕の究極の理想はファイターズの大黒柱になることです。そこに向けた過程の中で求められたポジションがあれば、そこを精いっぱい頑張りたい。どこでも柔軟に対応できるような意識で、オフを過ごしてきました。

 ――先発、抑えなどの希望はあるのか

 北山 この世界(プロ野球)はどこかのポジションを「やりたい」と言ってやれるほど甘い世界じゃない。昨年1年やってみて、すごく感じました。そこ(自分の希望)を口でどう言おうが、最終的には結果に表れてくる。実力がなかったら口で言っても何も変わらない。だから自分から言う必要はないのかな、と。

 ――昨季55試合に登板して3勝5敗9セーブ16ホールド。守護神としては苦い経験もあった

 北山 シーズンを通して打たれたとか、先発の勝ちを消してしまったとかはあまり考えませんでしたし、考える必要もない。そもそもチームを負けに導きたい人は誰もいない。そこが大前提です。でも、自分の中でうまくいかない時とかはある。そういう時に周りにどう思われるか、っていうような日ごろの取り組み方だったり、立ち振る舞い、姿勢などが僕は大事だと思うので。

 ――交流戦で2試合連続サヨナラ被弾。あの直後も結果は気にならなかった

 北山 周りの人からみれば、あの試合までいい調子で行って(ヤクルトとの2試合で)一気に落ちたように見えると思う。でも、実はそれまで良かった時期も僕なりにすごく挫折していましたから、それほど…。日ごろの取り組みだったり、心の部分は継続してやっていました。打たれた2日間も自分のコンディションや気持ちの課題、心技体の課題を全部洗い出して(ノートに)書き出して、3日目に臨んだので。あくまで結果は不可抗力。手を抜いた結果の失敗はダメですけど、手を抜かず全力でやっての失敗は、必ずその後に生きてくる。逆に今はあの時のことはありがたいと思ってます。あんな一軍の大舞台で失敗させてもらえることって…ありませんからね。

 ――今季も日ごろの練習姿勢に気をつけたり、試合後の課題を書き出すことは続けるのか

 北山 次(の試合)にどうつなげるかの作業ですから。やり続けます。

 ――話を聞いていると愛称の「教授」は、やはりピッタリな感じがする

 北山 これ、ちゃんと書いてほしいんですけど、自分から(愛称が)「教授です」とは一言も言ってないので(笑い)。僕の話し方だったり、考えたりする姿を見て、上沢さんが言ってくださったのが広まっただけなので。

 ――本人としては気に入っていない? 改名を望む?

 北山 いやいや、改名は望まないです(笑い)。僕は「教授」と呼ばれるのは嫌いじゃない。上沢さんのおかげで今では浸透しましたし。ただ、僕は自分自身で「教授」という言葉にふさわしい人間ではないのに、という思いはありますね。「教授」というと博識とかすごく頭がいいイメージですよね。でも、僕はそうじゃないので恐れ多いというか。首脳陣からも「お前、教授って呼ばれてるのか」と言われて徐々に「教授」と呼ばれて。びっくりですよ。1年目からそんなふうに呼ばれるとは思ってなかったですから(笑い)。

 ――時折「禅」の話だったり、趣味が読書という影響が愛称に影響しているのかもしれない

 北山 でしょうね。

 ――キャンプに向け、宿舎自室に持ち込んだ本は

 北山 室伏広治さんの「ゾーンの入り方」という本と「超える力」という本、2冊です。

 ――沖縄で読破してシーズンに備える

 北山 今、ゾーンに入った時の感覚を研究してるので。自分の実体験と照らし合わせて本を読んで。それを生かせるようにやっていきたいです。