新日本プロレス2月4日札幌大会で内藤哲也(40)との一騎打ちに臨む海野翔太(25)が、武藤敬司(60)の〝説教〟を覚悟の上で制御不能男超えを誓った。内藤は自身との試合の直後に武藤の引退試合(2月21日、ノア東京ドーム)の相手を務めることが決定済み。プロレス界の大一番を控える相手から勝利を収めることで、武藤本人から進言された〝失敗〟を地で行くつもりだ。

 昨年11月に凱旋帰国し新時代のエース候補として将来を嘱望される海野は、自身のテーマとして「パラダイムシフト」を掲げる。「今まで当たり前だった日常や物事が変わることを言うと思うんですけど、そういうことをリング上で起こさないと新日本プロレスも物足りないと思いますし。(内藤は)憧れだった選手というのもありますし、超えたいですし、いろいろな感情が入り交じった一戦ですね」と目を輝かせた。

 タイトルではなく内藤個人を標的に定めたのは、プロレスファン時代からその存在感の大きさを知っているからこそだ。さらにここに来て内藤は、武藤の引退試合の相手を務めることが決定。注目度が一気に高まっており、海野にとっても札幌決戦はより大きなチャンスとなった。

 もちろん武藤引退試合への引き立て役になるつもりは毛頭ない。「逆に札幌大会以降、武藤さんに怒られたいと思ってます。『俺の試合決まってるのに、お前は本当に空気読めないヤツだな』って言われたいなと。武藤さんにお叱りを受けられたらうれしいことなので、その言葉が聞けるようにしたいですね」と不敵に言い放った。

 くしくも1月4日東京ドームで共闘を果たした武藤からは「いっぱい失敗もしてほしい」と直接助言された。だからこそ海野は遠慮なく、武藤の引退試合の前に内藤に土をつけるという〝やらかし〟を予告する。「ある意味でそれも『失敗』かもしれないですしね。アドバイスをいただいた通り、たくさん挑戦して、おいしい失敗も苦い失敗もいっぱいしたいですね」と笑みを浮かべた。

 現在のプロレス界で最も〝おいしい〟相手の内藤から金星を挙げれば、世代交代も強烈に印象付けることができる。「新しい時代が始まるには、先導していく人間が大切なわけで。誰が引っ張っていくのかとなった時に、やっぱり若い自分がやっていかないといけないのかなと思いますし。新時代というなら、自分が切り開いて引っ張っていくしかないなと思ってます」

 歴史をひもとけば、数々の事件が起きてきた冬の札幌決戦。団体旗揚げ51年目の今年は、パラダイムシフトが巻き起こる。