【今村猛 鉄仮面の内側(21)】楽しいチームメートたちとのエピソードを前回は書かせていただきました。優勝を目指すチームが団結していく過程に、一人の若手として身を置いていた経験は本当に大切な思い出です。
その中で個人的な関係性というのももちろんあります。清峰高時代は長崎県内のライバル校・長崎日大のエースとしても投げ合いました。4年後、その彼は九州共立大学を経て僕と同じくドラフト1位でカープ入りしチームメートになりました。
はい、もちろん大瀬良大地のことです。僕にとって同い年、同郷ということだけではなく大きな存在です。その関係性を記者の方々に取材されることもよくありました。でもね、たくさんエピソードもあるにはあるはずなんですけどね。あんまり覚えてないんですよ。だって、さかのぼればずいぶんと昔の高校時代になっちゃいますしね。
本当に最近の話で言うと僕が2021年10月14日に戦力外通告を受けたその日、マツダスタジアムでのDeNA戦で大瀬良が先発して勝ち投手になり、ドラフト同期の堂林翔太が代打で安打を記録してボールをくれたりという話はありました。
21年シーズン、僕は一軍登板ゼロでしたから、悩んでる時期とかもありましたね。そういう時期を別に何かを知らせたというわけでもないんですけど、なぜかそのタイミングで大瀬良が連絡をくれたりということがよくあるんです。
何か不思議なタイミングで連絡をくれたりとか、お互いに偶然に出会ったりしたりとかね。それも、さかのぼれば僕がプロ野球選手で大瀬良が九州共立大の学生の時代からなんですよ。
腐れ縁じゃないですけど、これからもたぶん、こういう感じでいい関係性を築いていけたらなと思っています。
悩みというのは野球も含めて仕事に関してとか人生に関してもそうですね。人間関係とかもそうです。ちょっと悩んでいる時には不思議と連絡をくれるんです。
いや、内容はなかなかそれは…(言えないでしょ)。人と比べるのもだめなこともあるし。何だろう、何て言ったらいいんでしょうね。
同級生って距離感難しいじゃないですか。球場では大瀬良は先発で僕は中継ぎなので、仕事がかぶらないのは良かったかもしれないんでしょうけどね。とはいえ、どちらかだけが活躍してうらやましいとか、ねたましいとか互いに思わないはずなんです。
互いの活躍をいつも互いに喜んでいる。ただ、ある一定の距離感があるから仲良くいられるかもしれないなとは思いますけどね。
と言っておきながら、9割5分くらいお互いに土足で踏み込んでいくこともあるんですけどね。それぐらいの関係性です。
僕たちの年代、特有の悩みとかもあると思うんです。仕事のこともプライベートなことも。とはいえまだ僕たちって今年で32歳なんですよ。結婚が早い人もいれば遅い人もいたりして。まあ、そのへんのことは別に気にしてないというのはまだ若いからかもしれませんが。でも、40歳になるころにはまたちょっと違ってくるんでしょうねえ。












