韓国1部蔚山が16日に会見を開き、今オフの全北移籍の経緯を巡って元日本代表MF天野純(31)が行った説明に対して徹底抗戦する構えを見せた。

 今回の問題では蔚山の洪明甫監督(ホン・ミョンボ=53)が今オフにライバルチームの全北へ移籍した天野に激怒。「うそをついて全北に行った」「今まで会った日本人選手の中で最悪だ」などと厳しい言葉を浴びせて大きな波紋を呼んだ。

 洪監督からの批判を受けて、天野は「蔚山のほうに契約の意志がなかった。蔚山と昨年夏から契約に関する話をしたが、シーズンが終わってからも日本に帰ってもしばらく蔚山から正式はオファーがなかった」と釈明。蔚山側が契約延長に積極的ではなかったと主張した。

 すると天野の発言を受けて、蔚山がこの日の会見で反論。同国放送局「SBS」などによると、蔚山側はA4版用紙2枚の資料を報道陣に配布して、天野との交渉過程について詳細に説明した。

 蔚山は「洪監督とコーチ陣、事務方が昨年7月、10月、11月に天野と完全移籍もしくは期限付き移籍の延長について議論して合意へ向けて話を進めた。さらに年俸と条件についても相互の合意が完了し、同11月3日に横浜Mに2度目のオファーの書類も送った」と表明した。

 さらに「昨年10月31日、クラブと選手個人合意の完了により横浜側にレンタル延長のオファーを渡し、同11月4日には合意された内容に従って天野に個人契約書を渡した」と天野、横浜M側と契約延長で合意したとの主張を展開した。

 こうした経緯をすべて把握した上で洪監督は報道陣の前で怒りの会見を行ったというわけだ。

 会見に出席した洪監督は改めて天野の移籍問題に言及。洪監督に対しては批判の言葉があまりにも過激なため批判も高まっているが「私は絶対、個人攻撃をしていない」と天野を中傷する意図などはないと強く反論した。

 蔚山と洪監督が徹底抗戦の方針を前面に出したことで、今回の騒動は収束どころか泥沼化しそうだ。