ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた阪神の藤浪晋太郎投手(28)が11日(日本時間12日)にアスレチックスと1年契約で合意したと、米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者が自身のツイッターで速報した。先発投手として期待されている。身体検査の結果を待って正式契約する見込みだ。同じア・リーグ西地区のエンゼルスの大谷翔平投手(28)とのライバル対決が楽しみで、3月30日(同31日)からの本拠地での開幕カード3試合で実現するかもしれない。
ようやく藤浪に朗報がもたらされた。昨年12月1日にメジャー30球団との交渉が解禁されてから41日目。交渉期限が14日午後5時(同15日午前7時)に迫る中、決着した。
パッサン記者は「右腕のシンタロー・フジナミとオークランド・アスレチックスは1年契約で合意、フィジカル面は保留になっている、と情報筋はESPNに語った。28歳の藤浪はアスレチックスのローテーションに参加する予定」などと投稿した。
これまでジャイアンツ、ダイヤモンドバックス、レッドソックスなどが有力候補とされてきたが、アスレチックスが大逆転した。他球団のオファーの内容はどんなものか分からないが、決め手になったのはメジャー契約だろう。同じポスティングシステムでレッドソックス入りした吉田正尚外野手(29)の5年総額9000万ドル(約119億円)、FAでメッツに移籍した千賀滉大投手(29)の5年総額7500万ドル(約99億円)のような大型契約に至らなかったが、重要なのはメジャーのマウンドに上がること。活躍すれば将来、大型契約を手にすることができる。
アスレチックスは藤浪にとってベストな球団だ。現時点で今季の先発ローテーションが当確といえるのは、昨季チーム最多の9勝(13敗)を挙げ、唯一規定投球回に到達した左腕コール・アービン(28)、ともに右腕のポール・ブラックバーン(29)、ジェームズ・カプリーアン(28)の3人だけ。新人だったアダム・オラー(28)、エイドリアン・マルティネス(26)の両右腕を計算するのは難しい。明らかな駒不足で、藤浪が先発ローテに割って入る余地は十分だ。
昨季の藤浪は2年連続で開幕投手を務めるも、16試合で3勝5敗、防御率3・38。ただ、8月6日の広島戦から7度先発マウンドに上がり、クオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)を6度記録しており、先発としての力量を示している。
また、現在、チームは再建中で、残念ながら注目度は低い。成績が芳しくなくてもメディアに騒がれることはなく、野球に集中できるのはプラスだろう。
そして日本ファンにとって楽しみが増えた。藤浪の高校時代からの好敵手であるエンゼルスの大谷との直接対決だ。同地区のライバルとして今季13試合組まれている。しかも、3月30日(同31日)に本拠地オークランド・コロシアムで行われる開幕戦の相手はエンゼルス。藤浪がオープン戦で結果を出せば、開幕カード3試合の中で投手・藤浪VS打者・大谷の対戦、あるいは2人の投げ合いが実現するかもしれない。期待が膨らむ――。













