「大御所」の懐にも飛び込めるか。WBCで世界一を目指す栗山監督率いる侍ジャパンに、ダルビッシュ有投手(36=パドレス)、大谷翔平投手(28=エンゼルス)らのメジャー組が参戦。強豪国は数多く、ギリギリの戦いが予想されるが、チームの潤滑油として巨人の守護神・大勢投手(23)のある〝特技〟に注目が集まりそうだ。
先行発表された12人の侍にメジャーからダルビッシュ、大谷、鈴木誠也外野手(28=カブス)らが名を連ねた。日系メジャーリーガーのヌートバー外野手(25=カージナルス)も有力視されており、国内組と初顔合わせとなる選手も多い。
2月17日からの宮崎合宿でチームを作り上げていくが、大谷が「臨機応変に対応したいなと思っています」と話したように、メジャー組の合流時期は流動的。本戦ギリギリになる可能性もある。
3月9日の1次ラウンド・中国戦(東京ドーム)まで、チーム一丸となるための時間は短い。そんななかムードメーカー役を担いそうなのが、代表に内定している大勢だという。
プロ2年目の大勢は現在、大阪市内で毎朝5時から自主トレ中。「朝早くてしんどいというか眠たい時間なんですけど、そういう状況であえてトレーニングして、普段からプレッシャーのある中でやりたい」と野球にストイックだが、先輩からかわいがられる〝一芸〟を持っている。
昨季前半のある日の東京ドーム、大勢は練習中に丸のモノマネを披露。2019年9月12日のDeNA戦(横浜)での丸の「ツイストホームラン」から、丸ポーズを作ってダイヤモンドを回る姿を腰を振りながらコミカルに演じた。これに投手陣は爆笑に包まれた。
その完成度の高さに球団は公式動画で配信。丸も「めっちゃちょけとる(=ふざけている)やん」と苦笑いするしかなかった。その後、丸はシーズン終盤の苦しい時期、大勢に「覇気だぞ」とハッパをかけるなど、新人王獲得の一助となった。
チーム関係者は「あのモノマネから丸がちょくちょく大勢をイジるようになって、一気にチームに溶け込んだ」と振り返る。シーズン後、丸は「(大勢は)度胸と言うより何にも考えてない」とイジると「今年は良い方に行ったんじゃないですか」と力を認めていた。
大勢は小林や中田もモノマネのターゲットにするなど、次々と大先輩の懐に飛び込んだ。上の世代だけではない。11月に侍ジャパンに初招集されると同学年で新人王を争った阪神・湯浅と意気投合。プライベートで食事をする間柄になるなど、抜群のコミュ力を誇る。
侍ではキャリア、年齢ともにダルビッシュが「大御所」の存在となる。若手から簡単に声はかけにくいが、幼いころから右腕の動画を参考にしてきたという大勢は「大谷選手とかダルビッシュさんにどのような意識で取り組んでいるか聞いて、それを肌で感じて自分のこれからの野球人生につなげていけたら」と心待ちにする。
勝負どころでは極限の緊張感に包まれる国際大会。モノマネとそのコミュ力で大勢がメジャー組と国内組の架け橋になれるか注目だ。












