大みそかの格闘技イベント「RIZIN.40」(さいたまスーパーアリーナ)での「RIZINvs.BELLATOR全面対抗戦」で、扇久保博正を圧倒し、判定勝ちした堀口恭司(32)が、複雑な胸中を語った。

 試合は1ラウンドに強烈なカーフキックをヒットさせてふくらはぎを破壊し、終始相手をコントロールした。カーフキックについては「試合プランに入っていて、すごく狙っていた技ですね。カットしないでそのまま食らっていたので、すごい効くだろうなって」としてやったり。それでも堅い防御と粘りで一本は取れず、相手の扇久保を「何発もクリーンヒットを入れているのに、目が死んでなくてタフだった」と称賛した。

 対抗戦は自身が所属するベラトール軍が5戦全勝。この結果に「もちろんうれしいですけど、複雑な気持ちです。〝日本サイドなんだけどなあ〟みたいな。なんか、喜んでいいのかなって今でも思ってます」と複雑な胸中だとして「榊原さんが『お前、こっちサイドだろ?』って言ってました」と苦笑いした。

 今回の対抗戦で改めて浮き彫りになった世界と日本の差について「自分は技術的なものだったりが日本は遅れているのかなと思って海外で渡ったので、やっぱり技術的なものが日本は遅れているのかなと思いました」と現実を明言する。

 その上で「自分がやっているように、アメリカに行って、直に肌で感じないと人間って分からないので。世界に出た方がいいんじゃないかなとは自分は思います」とキッパリ。〝世界を目指す若手にメッセージを送るなら?〟の問いに「やる気があるなら、ATT(アメリカン・トップ・チーム)に来いと。そんな感じですかね」と進言した。

 自身の2023年について「ケガがなければコンスタントに試合したいので3、できれば4、(さらに)できれば5試合やりたいです」と意欲的に話す。

 今回から再転向したフライ級での戦いに「あんまり(感覚は)変わらないですね。ただ(相手と)体格の差がなくなってくる。体調的にも全然問題なくフライ級でできたので、日本のフライ級だったり、海外のフライ級だったりを盛り上げていきたいです」と力強く話した。

 太平洋を股にかけて活躍する史上最強のメイド・イン・ジャパンを、23年も見ることができそうだ。