日本代表の未来は誰に託すべきなのか――。カタールW杯はアルゼンチンが36年ぶり3度目の優勝を果たして幕を閉じた。日本は目標とするベスト8以上に届かなかったが、1次リーグでドイツ、スペインを撃破して16強入り。選手交代などで手腕を発揮した森保一監督(54)が続投する可能性が高まっている中、元日本代表MF前園真聖氏(49=本紙評論家)が、日本の進むべき道を提言した。

 森保ジャパンは戦前の予想を覆して1次リーグでドイツ、スペインに逆転勝ち。クロアチアとの決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に力尽きた。初の8強入り達成とはいかなかったが、次への期待を抱かせる内容だった。

 ただ、前園氏はこの結果を受けて「W杯という世界の大舞台で格上に勝利するため、いつまでも弱者の戦いといえる〝堅守速攻〟ではいけないのではないでしょうか。これではベスト8以上にはいけません。速攻ができないときはボールを持たないといけないですし、今のサッカーだと16強までが限界かなと感じています」との見解だ。

 アジア予選を突破し、ベスト8以上を目指す2026年W杯へ向けては、戦い方のバリエーションを増やしてく必要がありそう。そのための次期監督選びも重要だ。森保監督続投の可能性が高まる一方で、8強入りできなかったのは事実だけに、外国人も含めた別路線を求める意見も出ている。前園氏は「まずはベスト8入りへ何が必要なのか分析、総括をしっかりやる必要があります。その上で続投なのか、日本人なのか、外国人なのか決めるべきです」と強調した。

 前園氏個人としては、次期監督は日本人がマッチするとの意見だ。「ここまで外国人を含めて何人もの監督がやってきた中で日本人に合うサッカーは、ある程度見えてきていると思います。日本人であれば、そういった歴史を踏まえてやってくれるでしょう。でも外国人であれば、そこを見ないのではないでしょうか」。積み上げてきたものが監督が変わる4年ごとにリセットされる〝弊害〟が、外国人なら再び繰り返される可能性が高いというわけだ。

 さらにコミュニケーションの観点から「代表は活動期間が限られています。短い期間で完成度の高いチームをつくり上げる必要があります。そこで大事になるのはコミュニケーション。そういう意味では、森保監督もそうだったように、やはり日本人が細かいところまで行き届くと思います」と指摘した。

 これらの観点から、前園氏は「森保監督続投でもいいと思います。監督も足りない部分の話をしていましたし、段階を踏んで積み上げていけるんじゃないでしょうか」。日本の新たな挑戦を託す指揮官に注目が集まる。