ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(26)が、キックボクシング特訓で開眼した。

 宿敵・拳王(37)とのV3戦(来年1月1日、東京・日本武道館)に向け、王者が訪れたのは〝キック界の神童〟と呼ばれた那須川天心を筆頭に数々の有力選手を輩出した「TEPPEN GYM」(千葉・松戸)だ。

 あえてキック界の〝虎の穴〟を選んだ理由を「一つは拳王の蹴り対策。あとはヒザ蹴りですね。RISE王者にヒザの入れ方を教わって、シャイニングウィザードを強化できればと思って」と説明した。

 元RISEライト級王者の白鳥大珠(26)からシャドーでキックやヒザ蹴り、パンチのフォームを丁寧に教わった後、ミット打ちで体に覚え込ませた。

 その成果を「普段やらない蹴りの練習をすることで『こうやってきかせているんだな』という発見がいろいろありました。蹴り対策、いくつか浮かびましたよ。フッフッフ…」と口にする。

 そして、来年2月に引退する武藤敬司から継承した閃光魔術弾の強化についても「ヒザ蹴りの練習はものすごく勉強になりました。例えば、上半身を後ろに引きながら腰を入れて打つと、より破壊力が増すって教わったんですけど、これもシャイニングウィザードに生かせると思います。帰って道場で引き続き研究します」と胸を張った。

 すでに顔面をヒザで射抜く瞬間、相手の頭を手で抱えるオリジナルの閃光魔術弾を使うが、一層の進化を遂げそうだ。

 さらに清宮が強調したのが、〝第3の収穫〟だ。YA―MANを筆頭に数々の選手から嫉妬されるなど、キック界きっての女性人気を誇る白鳥と接したことで得るものは多かった。

「さりげないしぐさが、本当にかっこいいんですよ。女性がキュンとするのが分かる気がしました。飾らない、さりげないところに、かっこよさがあるんですよね」

 また、王者として団体を引っ張るには女性ファンの獲得も必要と痛感。「僕も少しでもそういうところを白鳥選手から勉強できればと。今度、プライベートで食事に行く約束もしたので、そこで勉強します」と目を輝かせた。

 同年代のキックボクサーと練習をすることで新鮮な気持ちになるとともに、闘志がさらにみなぎった様子。「業界は違うけど、同じ格闘技界で同世代で盛り上げていきたい!」と松戸の空にほえたGHC王者が、盤石の態勢で2023年を迎える。