全日本プロレスは8日に都内の事務所で会見し、本紙既報通り元3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(33)ら3選手が12月31日付で退団すると発表した。

 晴れやかな表情で会見に臨んだジェイクは団体や関係者への感謝を述べてから「50周年までは絶対に会社のためにやっていこうと思っていて、どんな条件でも反対しなかったというか、それに従う形で動いていました。ただ50周年を迎えて周りの状況も変わって、もう一歩前に出ることにしました。一度しかない人生だからやっぱり挑戦したい」と退団の理由を語った。同席した十枝利樹取締役によればジェイクからは数か月前から退団の相談があり、慰留に努めたものの最終的に本人の意思を尊重する形になったという。

 今後については明言を避けたが「いろんな人間が外にはいるわけですよ。だからそういった選手とレスリングがしたい。(プロレスを)辞めるとか、そういうのじゃないので」と説明。海外についても「韓国籍から日本籍に入る準備をしていて。いろいろ事情があって韓国には住所がなくて、日本で言う戸籍みたいなものがなくてパスポートを作れずずっと海外に行けなかった。それがうまくいけば13か14日に面接があるので、それが通れば」と日本国籍取得次第パスポートを取り、来春か夏にも海外マットにも挑戦したい意向だとした。

 またイザナギとTAJIRIも契約満了に伴い12月31日付で退団。イザナギは今年、ゼウス率いる大阪プロレスにタイガースマスクとして出場する2団体所属だったが、来年からは大阪プロレスのマットに専念する。