〝格安助っ人〟の適正額は――。巨人は今季在籍した外国人選手9人のうち8人が自由契約となり、アダム・ウォーカー外野手(31)だけが来季も残留する。年俸3400万円ながら打率2割7分1厘、23本塁打、52打点の大活躍。さまざまなドラマを生み、ファンからも愛される男の来季契約については、チーム内でさまざまな声が上がっている。

 激動の1年だった。米独立リーグの2年連続MVPながら、来日当初の実力はまったくの未知数。巨人では珍しいドレッドヘアーをなびかせ、すぐに露呈した極度の送球難も年間を通じて亀井コーチのレッスンで向上させた。規格外のパンチ力はもちろん、危険を顧みないハッスルプレーの数々。貪欲な姿勢は同僚をはじめ、多くのG党の心をわしづかみにした。

 そして、2年目の来季に向けて現実的な〝問題〟もチームで話題に上っていた。それが3400万円の年俸からどれだけ引き上げるのが妥当か…という点だ。

 チームスタッフは「知らない土地に来てあれだけ頑張ってくれたんだから、1億円くらいもらってもいいんじゃないかな」と大幅昇給を支持。その一方で「ウォーカーのハングリー精神を疑うわけではないけど」と前置きした球団関係者は「金額を上げすぎるのはリスクもある。ビエイラも勤勉だったけど、大幅アップ(7000万円→今季1億4900万円)でどこかにスキが生まれた。5000万~6000万円くらいに抑えて、インセンティブをたくさんつけてあげたほうが本人のためになるかも」と慎重な意見もあった。

 原監督の提案を受け入れて帰国を遅らせ、秋季キャンプの一部まで参加したウォーカー。本人は「基本の練習を繰り返すことによって、来シーズンへの準備ができる」とひたむきに取り組んでいたが、今後の〝ジャパニーズドリーム〟はどんな展開をみせるのか。