巨人入りは最高の恩返しだ! 巨人のドラフト2位・萩尾匡也外野手(21=慶大)が19日に、都内のホテルで仮契約を結んだ。背番号は「12」で、契約金は7500万円、年俸は1200万円(金額は推定)。

 初々しい表情を浮かべながら会見場に現れた萩尾は「今まで手にしたことのないような金額でびっくりしています。改めてプロ野球に入ると実感したので、気を引き締めました」と率直な心境を告白。

 今秋の六大学野球でリーグ史上16人目となる三冠王に輝いたことから、脇谷担当スカウトも「広角に打てるスラッガー。足も速いし、レギュラーに食い込んでくると思う」と大絶賛。ルーキーイヤーからの活躍に期待も高まる中、当の本人も「足(の速さ)もあるので、ダイヤモンドを全力で走るのが一番。プロでも貫いて、トリプルスリーを達成できるように頑張りたい」と目標を語った。

 九州・熊本出身ながら、巨人とは幼少期から縁のある球団だった。両親が揃って熱烈なG党だった影響で幼少期から巨人戦をテレビ観戦、小学生のころには父とはるばる東京まで現地観戦に訪れると、後に大学の先輩となる高橋由伸氏の本塁打を刮目。鮮やかなアーチは「誰が打ったんだろうと思ったら高橋由伸さんだった、というのがすごく記憶に残っています」と、萩尾少年の脳裏にしっかりと焼き付いた。

 偶然にも、今オフには母が大好きだったG戦士・長野が広島からチームに復帰。最高のタイミングで息子も巨人入りを決める形となり「母は長野選手が大好きなので複雑な気持ちですかね(笑い)。でも指名があって本当にすごい喜んでいました」と照れ笑い。これ以上ない親孝行を果たした萩尾は、今後はグラウンドで活躍する姿を見せ、母の「推し選手」を自分自身に変えていきたいところだ。